湘南日独協会会報 Der Wind

 VOL.19 NO.1 通巻110
 発行 2017.1.15
 更新 2017.1.24
   

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 ご案内

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 〒251-0025
  藤沢市鵠沼石上1-1-1
   江ノ電第2ビル7F
 


ご挨拶
会長からのご挨拶               会長 松野 義明


新年のご挨拶
  



明けましておめでとうございます。本年も皆様にとりまして実り多い年であることを祈念いたします。

昨年も、大隅良典氏のノーベル賞受賞やリオのオリンピック・パラリンピックでの日本選手団の活躍などの 報道が我々に大きな勇気と自信を与えてくれました。

湘南日独協会にも明るいニュースがありました。当協会の設立当初から友好関係にあるヴァイマール独日協会のバウハウス会長が 日本の勲章(旭日双光章)を授与されたことです。長年にわたって日本の生け花文化をドイツに 紹介してこられた功績が高く評価されたものです。

来年は当協会も設立二十周年を迎えます。その記念行事の一つとして、バウハウス会長率いるヴァイマール生け花グループと 湘南地区の生け花グループとの共同展示会を実現するべく現在検討中です。生け花という表現形式を 通して日独の感性の相乗効果を皆様に満喫して頂くことを目指しています。 また、欧米の人々が日本をどのように認識してきたか、それを踏まえて、現代の日本人は自国を どう再認識するべきかについて識者と親しく話し合える場を設けることも検討中です。

会員の皆様からも、設立二十周年記念行事に関する様々なアイディアを頂戴できれば幸いです。 例会、催事などに関しましても皆様の斬新なご提案を期待しております。本年も昨年に引き続き 皆様のご協力をお願いして、新年のご挨拶とさせていただきます。



会員の皆様へのお願い
  
会員の皆さんの日頃のご活躍を会報でお知らせしたいと思います。 演奏会・展覧会・発表会・講演会等の予定をお知らせ下さい。 会報は原則奇数月の第2日曜日発行予定です。 前月の中旬までにメール・郵便のいずれでも結構です。 お待ちしています。


寄稿(翻訳)第5回
   Der Wind 2017年1月号
湘南日独協会ドイツ語講座 / 原書講読コース
講師 松野義明
  御木 理枝、森長 京子、小田 武司、山崎 正

内容は
Die Lilie (Luise Rinser) 百合 (ルイーゼ・リンザー)
をご覧ください。




 活動案内


  

_2008年活動_ _2009年活動_
_2010年活動_ _2011年活動_ _2012年活動_ _2013年活動_ _2014年活動_
_2015年活動_ _2016年活動_



 関連協会



 横浜日独協会(JDGY)

 〒223-0058 横浜市港北区新吉田東2-2-1-913
(事務局:能登)045-633-8717


point mark 1月例会 講演会

「日本の原子力発電のもう一つの道」

日本にこれまでなかったトリウム原子炉について技術の専門家が解り易く解説します

講師 近藤 英樹氏 (機械技術士)
日時 1月29日(日)14:30〜16:00
会場 湘南アカデミア 7階
会費 1,000円
懇親会 「宗平」 会費 4,500円


point mark 第27回
Schwatzerei am Stammtisch

日時 2月17日(金) 15:00〜17:00
会場 藤沢商工会議所ミナパーク 5階
会費 1,000円


point mark 第46回
Singen wir zusammen
歌で楽しむドイツ語

日時 2月19日(日) 15:00〜16:30
会場 藤沢商工会議所ミナパーク 5階
会費 1,000円

問合せ・申込み 電話またはメールで 0466-28-9150(木原) mail icon

※詳細はこちらをご覧ください。
※これまでに扱った曲目についてはこちらをご覧ください。


point mark 2月例会 講演会

「ドイツ人法律家の見た日本国憲法」

最近日本では憲法改正議論があります。ドイツ人学者の視点からどのようなことが浮かび上がって来るでしょうか?日本語で講演いただきます

講師 Prof. Dr. jur. Heinrich Menkhaus
    ハインリッヒ・メンクハウス教授
    明治大学法学部・大学院法学研究科専任教授
    長年日独両国を中心に多くの研究機関並びに大学で日本研究と
    法律学に携わっておられます
日時 2月26日(日)14:30〜16:30
会場 湘南アカデミア 7階
会費 1,000円
懇親会 会費:会場未定


point mark 第28回
Schwatzerei am Stammtisch

日時 3月14日(火) 15:00〜17:00
会場 藤沢商工会議所ミナパーク 5階
会費 1,000円


point mark 第47回
Singen wir zusammen
歌で楽しむドイツ語

日時 3月19日(日) 15:00〜16:30
会場 藤沢商工会議所ミナパーク 5階
会費 1,000円



point mark 3月例会 講演会

「ブラジルでコーヒー農場の経営
   −楽しいこと・辛いこと・面白いこと−」(仮題)

講師 岩崎 透氏 ブラジル東山農場会長
    東山(とうざん)農場は三菱財閥の創業者岩崎弥太郎氏の長男
    岩崎久弥氏により、1927年ブラジルに創設されました。
    その責任者として長年大農場を経営してこられた講師より
    現地の様子、農場経営の諸々を聞かせて頂きます。
    なお、講師は岩崎英二郎当協会名誉顧問のご子息です。
日時 3月26日(日)14:30〜16:00
会場 湘南アカデミア 7階
会費 1,000円
懇親会 会費:会場未定






開催イベントについてのお知らせ








寄稿

劇場だより その3

ブレーマーハーフェン歌劇場 志賀 トニオ氏


クリスマスマーケットへリンデさんと一緒に

12月はシーズン中1番の書き入れ時。年始のニューイヤーコンサートまで、本番が目白押し。 演劇部門では第1アドヴェントからクリスマスまでの間に子供向けの演目がほぼ毎日上演されます。 毎年違う演目を取り上げるのですが、必ずどこの劇場でもこの時期に行われ、 伝統的に "Weihnachtsmärchen" と呼ばれています。 シーズン初めに聴衆は今年のWeihnachtsmärchenは何だろうと注目している公演です。

今回は Ronja Räubertochter という盗賊の娘のお話。 そしてもう一つ皆が注目するのが、今年のクリスマスのオペラ公演。 毎年12月25日にオペラのプレミエがあるのが伝統で、この日だけはどんな曲が上演されても早々に売り切れになってしまいます。 今回は皆さんご存知の”こうもり”!私は当然このこうもりの稽古を毎日しているわけですが、 合間を縫って現在ドイツ訪問中の母と長女と3人で上記の演劇公演を見に行ってきました。 劇場で働いていると自分が関わっている曲は1枚タダ券をもらえ、それ以外は1枚3Euroで公演を見る事ができます。 チケット*には往復のバス代が含まれているのがドイツならでは。 いざ本番、客席は家族連れで賑わい、舞台はミュージカル仕立て、歌あり踊りありで十分楽しめる内容でした。 公演後には劇場前広場でクリスマスマーケットに繰り出すというゴールデンコース。


*チケット

さて、ここからは少し私の家族のお話しを。 私は日本人の妻と4人の娘(5歳、3歳の双子、1歳)の6人家族。 10代の頃から将来子沢山な大家族を持つ事を密かに夢見ていましたが、 音楽家になる事を決心した時に一度その夢を諦めました。 しかし、ドイツで仕事を始め、一人目の子供が生まれ、ドイツでの福祉制度を知れば知る程、 家族に手厚い社会であるのが分かり、一度諦めた夢を実現する事ができました。 ドイツでは制度上、子供を持てば持つほど、恩恵を得られるようになっている事。 そして、大学まで学費がほぼ無料で教育を受ける権利がある事が決定的でした。 それから、ドイツという国は国際的で外国人が住みやすい。 なかでもここブレーマーハーフェンは港町という土地柄、そして町が出来てまだ170年で、 長く米軍が駐留していた歴史からも、特に外国人が住みやすく、オープンな町のように感じます。 それに対して、以前それぞれ2年づつ住んでいた旧東ドイツの町、ロストックとワイマールは外国人の割合が低く閉鎖的でした。 よりドイツ的という利点もありますから、観光で行くならむしろ旧東ドイツの方が魅力的と感じる事もありますが、 家族と共に住むには色々な条件を満たさなければなりません。

ドイツの劇場で働く人の悩ましい問題はその労働時間です。 10〜14時、18〜22時が基本的な労働時間ですから、一日2往復しなければなりません。 劇場は町のど真ん中にありますから、必然的に住む場所も町の中心部になります。 そうなると家族向けの物件がなかなか見つかりません。私も2年間毎日不動産情報をチェックし、 ようやく今の物件を見つけました。

しかし、ドイツという国は家族を持つ音楽家にとっては大変住みやすく、感謝する事を忘れずに過ごしています。



4人のお嬢さん







講演会

「箱根の自然を守って50年」に参加して


会員 昔農 英夫


2016年11月23日に川崎英憲氏(会員)が会長を務める「箱根を守る会」が発足50周年記念特別講演会を開催し参加しました。 小田原市にある県立生命の星・地球博物館の広い会場はほぼ満員の聴衆で埋まっており、 地元の方々の箱根を愛して止まない気持ちが開演前からひしひしと伝わってまいりました。 記念講演は箱根を守る会発足に至る経緯や50年のあゆみ、箱根の動物、箱根の植物に焦点をあてたもので会場を後にするときには、 いっぱしの箱根の自然通になった気分でした。

会設立の発端はハコネコメツツジという固有種を盗掘の被害から守るという市民運動と伺いました。 50年前は、高度成長期の只中で、箱根でも開発を進め目先の利益追求をという当時の社会風潮とは無縁ではなかったようです。 昭和43年には、芦ノ湖畔に大規模な国際会議場建設計画が持ち上がり、国や県、地元箱根町もが開発を 推し進めようとした。守る会はこれに異を唱え、最終的に自然や景観を守ることにつなげ、 今日の国際観光地として価値を維持し高めた慧眼と地道な努力に感心させられました。

会の経験した大きな活動に、箱根町仙石原小塚山のポーラ美術館建設反対運動があります。 結果的に、大規模なブナ林破壊を伴い美術館は建設されたのですが、将来同様な運動への 教訓をとの趣旨で活動の詳細な経緯が同会のホームページで公開されています。 私も美術館を訪れましたが、林の中に不釣合いなコンクリートとガラスの構造物、 それに大面積の有料駐車場に先ず違和感を覚えました。 自然の中の立地にも係らず、絵画展示スペースは外界と完全に隔絶され、 なぜ自然破壊までしてアクセスの悪いこの地に美術館を建設する必要があったのかとの 素朴な疑問が湧いてきました。ホームページで紹介されている活動の顛末記に、 開発の検討過程で県が実施した事業の環境アセスについて触れられています。 本来環境を守るべき目的の判断指標が逆に開発にお墨付きを与えるに至ったとの 記述に公共財である自然保護と営利追求の開発をめぐる許認可行政の問題の根深さを 垣間見たような気がします。

頻繁に箱根の自然と温泉の魅力を享受する者として今回の講演を契機に自然保護にも関心を寄せてゆこうと思います。 最後になりましたが素晴らしい企画に感謝いたします。

(箱根を守る会 ホームページは現在使われていません)





映画「ヒトラーの忘れもの」

会員 勝亦 正安

昨年11月、この映画を試写会で見る機会を得ました。

先の大戦がもたらした悲劇と残酷さを描いたデンマークとドイツの合作映画、セリフの9割はドイツ語です。

大戦中ドイツ軍の占領下にあったデンマークの海岸には連合軍の反攻を防ぐ為、 ドイツ軍によって200万個以上の地雷が敷設され、大戦直後の1945年、 地雷除去にドイツ兵捕虜が駆り出され、多くの命が失われました。

映画は、この危険な作業を強制されたドイツ少年兵捕虜11名と彼らを監督監視する デンマーク人軍曹の物語です。ドイツ憎しの軍曹は、当初、少年兵捕虜を過酷に扱いますが、 極度の緊張と空腹の中、帰国に夢を託して危険な作業に従事する彼らに接する内にナチスの罪を少年兵に 償わせることに疑問を抱くようになります。最後は、生き残った4人の少年兵を軍曹は逃がしてしまいます。

美しい海岸で匍匐しつつ、棒1本を頼りに地雷を探り当て、信管を抜く、一つ誤れば死です。 デンマークでもあまり知られていないが、多くは事実に基くそうです。

戦争のもたらす残酷さとその事実は忘れるべきではない一方、憎しみと復讐の連鎖を断ち切る、 歴史的「赦し」の必要性もあることを映画は訴えているのではないのでしょうか。

捕虜を逃がした軍曹のその後、生き残った少年兵捕虜4人の帰国後の人生、 映画は余韻を残しています。2年前に見た、ドイツ系ユダヤ人哲学者を描いた ドイツ映画「ハンナ・アーレント」とは違った角度から歴史の事実と人間を描いた映画です。

邦題は軽いのですが、内容は重厚、お勧めしたい名画です。
昨年12月17日から劇場公開されています。




Deutsche Witze

Ein Mann will in einer Schweizer Bank Bargeld einlegen.
"Wieviel wollen sie denn einzahlen?" fragt der Kassier.
Flustert der Mann: "Drei Millionen Euro."
"Sie können ruhig lauter sprechen," sagt der Bankangestellte, "in der Schweiz ist Armut keine Schande!"

ある男がスイス銀行に現金を持ってきて、預金口座を開こうとした。 「どのくらい預金して頂けますか?」と出納係が尋ねた。 男は声を低めて「三百万ユーロです。」と言った。 それに答えて銀行員曰く、「安心してもっと大きな声でお話しになっても大丈夫ですよ、 スイスでは貧乏はちっとも恥ずかしいことではありませんからね。」




"Chef, darf ich heute zwei Stunden früher Schluss machen? Meine Frau will mit mir einkaufen gehen."
"Kommt ja überhaupt nicht in Frage, Schulze!"
"Vielen Dank Chef, ich wusste, Sie wurden mich nicht im Stich lassen."

「部長、今日、2時間ほど早退けしてもよろしいでしょうか。家内が、どうしても買い物に付き合ってくれと言っておるもんですから…。」
「だめだ。そんな話はまるっきり問題外だよ、シュルツェ君。」
「ありがとうございます、部長。どんなことがあっても、部長が私を見殺しになさらないことはよく存じておりました。」


ドイツでは財布の紐は夫が握っているのが普通。 妻が買い物に付き合ってほしいということは、 高価なものをねだられることを意味している。それを阻止した部長に感謝している。



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