ワイマール独日協会の皆さんに同行(通訳)して

会員 荘林麻美子





歓迎会での荘林さんとバウハウスさん



 11月11日、関西空港に降り立ったワイマール独日協会の皆さんの旅は高野山での宿坊体験から始まり、京都、金沢、越後湯沢を経由して湘南の地に到着されました。この度の訪日旅行は「体験の旅」だったようです。
 11月18日、19日の鎌倉でのプログラムも日本文化体験(香道、茶道、流鏑馬)を中心とした2日間となり、私は通訳として同行させていただきました。初めて出会う異文化圏の方々をお迎えするにあたっては、迎え入れる側のたくさんの準備と心遣いがあります。日本文化の紹介で香道、茶道、流鏑馬等のプレゼンテーションを担当された方々と事前に打合わせでお目にかかる機会があり、「出来るだけ分かりやすく、楽しい体験を」と思いを込めて細やかな準備をされている様子を拝見し、内容と共に背景にあるこうした温かい思いが伝わるようにするのが当日の私の役割、そう感じました。体験し、現地の人と交流する意味がそこにあるのだと思います。
 当日はワイマールの皆さんから沢山の質問がありました。香道では西洋キリスト教会での「香」との比較、流鏑馬では西洋のアーチェリーとの違いなど、異文化圏の視点からこそ湧き出てくる興味深い質問も色々あり、そこに新しい発見や新鮮な驚きがあるのだと思いました。「体験する旅」に並んで、「次世代へつないでいく」ことも今回の訪日のテーマ。
 18日早朝の鎌倉市長表敬訪問では両市長のお話はエネルギー政策、街づくり、歴史的遺構との関わり方、世界遺産へと進んでいきましたが、お二人の視線は次世代に向けられていることが伝わってきました。
 19日は西鎌倉小学校を訪問し、子供たちとの交流の時間を持つことができました。6年生の授業を見学した後、ワイマールのWolf(ヴォルフ)市長は子供たちに取り囲まれて質問のシャワーを浴びました:日本の好きな食べ物は?村上春樹は読みましたか?
 人と人とが交流する喜びを感じる2日間を過ごさせていただきました。





 一行は11月17日にJR藤沢駅着、織田会長他が出迎え、宿泊ホテルへ案内し、18時より居酒屋「宗平」で前夜祭を行いました。すっかり日本食と日本酒に馴染んだ一行は、愉快に大いに飲み食いし、そして語り合いました。





 18日は早朝9時に鎌倉市長を訪問し、その後は浄智寺で、日本伝統文化の体験プログラムに参加しました。香道の実演と香りを当てるゲームに興じ、2グループのうち1グループの正解率は非常に高いものでした。





 茶道の体験後は昼食にお弁当を愉しみました。





 それから流鏑馬のDVDを鑑賞し、境内に設けた会場で流鏑馬を射る実演を見学しました。アーチェリーをする方がおり、弓矢を借用して実演に参加しました。
 大仏を見物後、高徳院の特別なお計らいで、一般非公開の茶室でのお点前と、静かな日本庭園を存分に愉しみました。それから江ノ電提供のチケットで藤沢へ移動しました。





 ドイツ大使夫妻を迎えての歓迎交流会は、110名もご参加いただき満席となりました。





 アムゼルの演奏にはワイマールの仲間が飛び入り、あちこちで素晴らしいハーモニーが響きました。





 19日は西鎌倉小学校を訪問しました。子供たちと親しく交流し、授業も参観しました。その後、報国寺(竹寺)を訪問し、湘南を出発しました。


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