第77回例会
「鎌倉市青少年国際交流―
ワイマール訪問報告会」




鎌倉市生涯学習センターの会場


 9月17日の例会は鎌倉市との共催で開催しました。訪問参加者からそれぞれ報告があり、実り多い訪問であった事を改めて感じることができました。ここでは古池さんの報告を掲載させていただきました。

ワイマール訪問感想

古池美慧


 8月27日成田空港へ帰ってきた私は、自分の中で何かが変わったことに気付きました。ドイツでは気付かなかった自分の変化。これから、そんな私を成長させてくれたドイツでの思い出を振り返ってみたいと思います。
 11時間ほどのフライトを終え、私が「あっドイツに来たな!」と思った瞬間は空港内の看板の文字です。小文字のAの上に黒い点が2つついている文字を見つけたとき、私は改めてドイツに来たんだと思わされました。初日の夜はホームステイ先がとにかく気になっていました。実際、昨晩の心配はなんだったのだろうと思うほど、ホームステイ先は笑顔がすてきで、やさしそうなご夫妻でした。旦那さんの名前はライナーさん。奥さんはカオリンさん。お二人は本当に親切でした。
 ホームステイ先に分かれた初めての夕食はライナーさんのご実家へお邪魔し、おいしいドイツ料理をたくさん食べさせていただきました。夕食の後はみんなでバルコニーへ出て、色々な話しをしました。例えば、今回の地震の話や日本文化の話やベルリンの壁の話などです。ライナーさんのお父様は本当に気さくな方で色々なことを教えて下さいました。私に「そのきれいな黒髪は染めてなくて、地毛なの?」という質問にはびっくりしました。ドイツではこの黒髪は珍しいのかなと思いました。
 またある日の夜はライナーさんとカオリンさんが鎌倉へ訪れた時の写真を見たり、You Tube でバームクーヘンの作り方の映像をライナーさんと見たりと毎晩本当に楽しかったです。でも特に最終日の夜のフィガロのオペラをお二人といっしょに見に行ったあの夜は本当にすばらしかったですし、私はオペラを見たのは初めてだったので、感動しました。もう一つ最終日に盛り上がったことがあります。それは、私が新聞に載ったことです。24日に市庁舎へ訪問し、市長さんへ質問した時にガシャッととられたあの写真がなんと異国の新聞に載ってしまいました。それを見てライナーさんとカオリンさんはまるでお父さんお母さんのように一緒に喜んでくれました。その新聞は私の一生の宝物になりました。本当に嬉しかったです。
 もう一つ、思い出深いことは、インターナショナルスクールを訪問したことです。ドイツから遠く離れた私たちの国、日本の文化を伝えることができ、よい経験になりました。しかし、私は自分の国をよく知り、自分の国の文化に誇りを持つ人であったのでしょうか。私たちは自分の国を知っているようで知らないのかもしれません。なので、これからは自分の国の魅力をしっかり勉強して世界に発信していけるような人になりたいです。
 今回の研修がこれからの高校生活、また将来の必ず糧になると思いました。このような素晴らしい企画をして下さった市役所の皆様、また独日協会の皆様に心から感謝したいと思います。ありがとうございました。


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