宮下先生の思い出

会員 伊藤志津子


 「故 宮下啓三先生を偲ぶ会」という案内板がワインバーの入口にかけられました。藤沢駅近くのその店は宮下先生がよく行かれた場所です。
 4月22日の午後、宮下秋子様(先生の奥様)はじめたくさんの方々のご出席をいただき、寺田雄介理事の司会進行のもとワイン片手に会は3時間半も続いたのです。
 秋子様がお持ちくださった10枚ほどのスナップ写真、お孫さんをベビーカーで押している一枚は先生のおじい様としての一面が温かく感じられて印象的でした。さらに一枚選びます。それは宮下先生と岩崎先生が並んでいるビーチでの一枚。若い若ーいお二人はカッコ良くて、海の王子様かプレイボーイか!とさまざまな声がありました。
 「僕は女性だけの集まる講演会にしてくださいと主催者にお願いしておいたのですが、やはり男性がいました」と終えられたばかりのある講演会について先生はさりげなく言われました。私には冗談とも本気ともわからないことでした。
 そして2011年の年末、湘南日独協会での講演会(これが先生の最後になってしまったのです)の準備の段階でのことでした。「伊藤さん、女性だけの会にしましょう」とおっしゃいました。冗談?本気?そのココロは?もっとお聞きすればよかったのですが・・・。
 理由はともかく、「女性だけ」の会にして先生を驚かせよう!と私は一度は本気で考えました。ですが、実現は難しいとわかりました。
 偲ぶ会での感想はあえて女性だけを選ばせていただきたいと思います。

佐合千佳子さん:宮下先生と飲みに行ったことを思い出します。残念なのは、実現しなかった二人きりの飲み会!
森長京子さん:宮下先生が描いてくださった似顔絵を持ってまいりました。「森長さん、ふっくらです」と先生がおっしゃって、いらい「ふっくら」という表現を愛用しています。
田口迪子さん:宮下先生のお名前を誤字でPCデータに入れたまま年賀状を差上げていました。先生に「啓三です」と言われて、慌ててデータを書き直しました。それなのに正しい漢字の年賀状をお出しできないままになってしまいました・・・。
水谷妙子さん:宮下先生の「似顔絵描き」のご参加で長谷大仏の国際交流フェステイバルがとても充実したものになりました。
宮原シヅさん:宮下先生の懇話会や講演会にはいつも参加していました。
三宅芳子さん:宮下先生とは以前からいろいろなことをお話ししました。珍しいものを見つけては持ってきて下さいました。
大澤由美子さん:宮下先生がさりげなくおっしゃられる一言が素敵でした。

 先生、あの場においでになったら、どのようなお顔をされたでしょう。







森長さんは宮下先生に描いて頂いた似顔絵をお持ちになりました





岩崎、宮下両先生の若き日の歴史的な一頁/b>














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