湘南日独協会会報 Der Wind

 VOL.20 NO.2 通巻117
 発行 2018. 3.11
 更新 2018. 4.24
   

 連絡先

 TEL: 0466-26-3028
 FAX: 0466-27-5091
 Mail: jdgs@jcom.home.ne.jp
   

 ご案内

 湘南アカデミアの地図
 〒251-0025
  藤沢市鵠沼石上1-1-1
   江ノ電第2ビル7F
 


ご挨拶
会長からのご挨拶               会長 松野 義明



会員の皆様へのお願い

投稿のお願い
会員の皆さんの日頃のご活躍を会報でお知らせしたいと思います。 演奏会・展覧会・発表会・講演会等の予定をお知らせ下さい。 会報は原則奇数月の第2日曜日発行予定です。 前月の中旬までにメール・郵便のいずれでも結構です。 お待ちしています。

皆様へ、ご協力お手伝いのお願い
隔月発行の会報Der Windの発送(奇数月第2日曜日午前10時〜)、国際交流会そしてオクトーバーフェスト、 来年の記念行事等へのお手伝いを是非お願いいたしたく、皆様からのご連絡をお待ちしております。 皆様とご一緒にさらに楽しい会にしてゆきたいと願っております。

年会費についてのお尋ねとお願い
平成29年度の会費を振り込み頂いた方でお名前の記載がない方が居られます。 会の方へご連絡いただきたくお願いします。 また、まだお振り込み頂いていない方は早めにお願いいたします。



創立20周年記念行事

記念行事が始まりました。
先ず2月25日、熱海にあるブルーノ・タウトの設計による日本に残る唯一の建築物「旧日向別邸」見学会。 入場制限があり多くの参加希望者にお断りしたことは残念です。詳しいい報告は次号に掲載予定です。

次いで、5月18日(金) 鎌倉芸術館での記念コンサート。 会員松野美智子さんのヴァイオリン演奏と15周年を迎える湘南日独協会混声合唱団「アムゼル」による祝賀行事に相応しい演奏を繰り広げます。
詳細は、こちらをご覧いただき、早めにチケットの購入をお願いしたします。

9月8日(土)、9日(日)には2日間にわたって、次のようなプログラムが予定されています。
第1日は、3つの講演を予定しています。これまでもご講演を頂いている、 当協会の名誉会員ヨーゼフ・クライナー先生をお迎えして、日本人の起源、日本文化などをお話しいただきます。 具体的内容は皆様のご意見を聞き近く決める予定です。

次いで、私たちが学校で習い馴染んできた唱歌、童謡の中にはドイツ起源の歌が沢山あります。 ドイツに長く在住し、合唱団アムゼルの創設にも関わった、会員の若林倖子さんのお話しとそしてご参加の皆さんと、 そのような歌を楽しみたいと企画しています。

もう一つの講演は、グリム童話・グリム兄弟の研究では世界的に知られ、 日独交流にも長年携わっておられ、当協会での講演も頂いた橋本孝先生をお迎えしてのご講演です。

終了後には懇親会を開催する予定です。

第2日は、ドイツ人を迎えての座談会を開催します。最近、諸外国からの人たちと接する機会が格段に多くなりました。 異なる言葉や習慣を持つ方々との接触は、時には誤解を生じながらも、多様で豊かな考えの源であります。 当日は複数の在日ドイツ人を迎えて経験談をお聞きし、皆様と一緒に豊かさにつながる異文化理解について語り合う場を設けます。 時間の許す限りオープンエンドの交流の機会としたいと考えています。 より皆様のご意向に沿った内容としたく、企画への参加も歓迎いたします。

そして、ワインの時間です。ドイツワインのお話しと試飲(Weinprobe) : ドイツワイン上級ケナーの賀久氏からドイツワインの概要をお聞きし、パン、チーズ等をつまみながら、 実際に6種のワインの飲み比べをします。ワイン講演会ではなく、お喋りをしながら、 和やかに楽しみたいと思っています。皆様のワインにまつわる思い出なども、お聞かせ下さい。ご参加をお待ちしております。


時期 行事 会場
2/25 (日) 熱海日帰り旅行:Bruno Tautの建築を訪ねて     
5/18 (金) 湘南日独協会20周年、アムゼル合唱団15周年記念音楽会 鎌倉芸術館
9/8 (土) 講演会 ミナパーク
9/9 (日) 在日ドイツ人との座談会
ドイツワイン説明・試飲会
ミナパーク
未定 ドイツ料理を楽しむ会 未定
未定 日独生花交流会 未定



ワイマール独日協会会長夫妻と懇談

湘南日独協会と姉妹提携を結んでいるワイマール独日協会のPeter Käckell会長と夫人で同協会理事の制野かおりさんが来日し、 当協会の役員と両協会の関係発展について1月7日、 昼食を摂りながら懇談いたしました。 Käckell会長は物性物理で学位を取得し、つくば市の産業技術研究所に2年間在籍し、 アトムテクノロジー研究プロジェクトに参加した経歴を持つ知日家で、 現在は弁理士として活躍されておられます。 制野かおりさんは神奈川県出身で十数年前に渡独し、イエナ大学で職に就いた、現在も第一線で活躍する物性物理の研究者です。

ワイマール独日協会は会員数約60名、去年6月にIngrid Bauhaus前会長から現体制に変わり、 現在、ホームページの公開準備などを進めているとの事です。 席上、ワイマール独日協会から書道作品の展示などを通した交流促進などいくつかの具体的提案がなされ、 当協会からも双方の会員の関心事について会員限定のホームページなどで 情報提供してゆくなどのアイディアが出されました。 滞在中の多忙なスケジュールの合間を縫っての3時間余りの懇談でしたが、 互いに顔の見える交流をめざして連絡を取り合ってゆくことを約して終了いたしました。


両会長の固い握手


歓迎会の開場前で出席者全員




 これまでの掲載記事
   (寄稿など)


  劇場便り
  マインツから
  Deutsche Witze
  私とドイツ
  会員掲示板(寄稿、お知らせなど)
  これまでの協会主催イベントについて:イベント情報
  皆様から寄せられた岩崎先生への追悼文



 活動案内


  

_2008年活動_ _2009年活動_
_2010年活動_ _2011年活動_ _2012年活動_ _2013年活動_ _2014年活動_
_2015年活動_ 2016年度活動 2017年度活動 2018年度活動



 関連協会



 日独協会(JDG)

 〒160-0016 東京都新宿区信濃町18番地マヤ信濃町2番館
 受付時間:月〜金 10:00〜18:00
 TEL: 03-5368-2326 FAX: 03-5368-2065


 横浜日独協会(JDGY)

 〒223-0058 横浜市港北区新吉田東2-2-1-913
(事務局:能登)045-633-8717



 提携協会



 ワイマール独日協会

 Rainer-Maria-Rilke-Straße 10A, 99425 Weimar
  c/o : Peter Käckell
  E-mail : djg-weimar@t-online.de


point mark 年次総会

日時  4月29日(日) 14:00〜15:00
会場 湘南アカデミア 7階

総会終了後 映画会
 映画「菩提樹」(前篇)1956年の西ドイツ映画
 原題:Die Familie Trapp
 有名な米国映画「サウンドオブミュージック」の原作と言える映画です

解説 西澤 英男氏
会費 無料


point mark 第40回
Schwatzerei am Stammtisch
日時  5月 8日(火) 15:00〜17:00
会場 藤沢商工会議所ミナパーク 5階
会費 1,000円

テーマ  Gegenwart und Zukunft der natürlichen Energienutzung
       自然エネルギー活用の現状と将来


point mark 湘南日独協会創立20周年
合唱団アムゼル15周年記念コンサート

日時 2018年 5月18日(日) 13:30 開演 (13:00 開場)
会場 鎌倉芸術館 小ホール
入場料 1,000円

詳細は、こちらをご覧ください。



point mark 第59回
Singen wir zusammen
歌で楽しむドイツ語
日時  5月20日(日) 15:00〜16:30
会場 藤沢商工会議所ミナパーク 5階
会費 1,000円

テーマ  Wanderung/ Bergsteigen

問合せ・申込み 電話またはメールで
0466-28-9150(木原) mail icon

※詳細はこちらをご覧ください。
※これまでに扱った曲目についてはこちらをご覧ください。


開催イベントについてのお知らせ







寄稿



1月例会報告
「史跡めぐりで中欧の歴史を探る」

講師 西沢 英男氏



会員  望月 恭一

松野会長から西沢さんは、バンカーとして西ドイツに赴任され、銀行のお仕事だけではなく、大陸を飛び回り、 ヨーロッパの文化と歴史を学んできたと紹介されました。

1990に退職なされ、それから10年間の旅の成果を報告していただけるということでした。 西沢さんの自己紹介では、30年間銀行に勤務、その内ドイツには数年駐在され、 赴任してすぐ車を購入、大陸を飛び回り、ヨーロッパ文化を吸収されました。
寅さんの「男はつらいよ」映画看板集48作を常にカバンに入れて旅の友として、 青きドナウやハプスブルクの国々、そしてドイツを歩き回ってきました。
ここから本題に入ります。

日本の関ヶ原の戦いに相当する「マルヒフェルトの戦」

1278年、この戦いで、ルードルフ1世がボヘミアのオットカル2世を破り、ハプスブルグ家は、 オーストリアを拠点に支配権を拡大することになる。 ルードルフ1世は、いかつい獅子鼻、唇は厚く、あごは、しゃくれていたそうです。 マルヒフェルトは、ウイーン郊外の辺鄙な平原で、古戦場あとには大きな記念碑があり、 そこまで奥様とご一緒に足を延ばしました。

三十年戦争

アウスブルグの和議(1555)で、新旧両派〔新教同盟(ウニオン)と〔旧教連盟(リガ)〕の対立が解決されたかにみえたが、 両派の反発は続き、プラハ城窓外放り投げ事件をきっかけに三十年戦争が始まる。
@ベーメン・プファルツ戦争(1618〜23)→ドイツの内乱、
Aデンマーク戦争(1625〜29)→国際戦争に拡大、
Bスウェーデン戦争(1630〜35)→傭兵の戦い、
Cフランス・スウェーデン戦争(1635〜48)→ハプスブルグ対ブルボン(政治戦争化)を経て、
Dウェストファリア条約が1648に締結された。

講和会議は、北西ドイツ、ウエストファリアの中心都市、 ミュンスター市とオスナブリュック市で開かれ、会議は延々3年間を要した。 この戦争により、ドイツ(当時は神聖ローマ帝国)は極度に疲弊し、300以上に 及ぶ領邦国家に分裂し、宗教的対立は収まったものの、統一ドイツの成立(1871)までには さらに2世紀以上の時間を要することになった。

両方の都市のRathaus(市庁舎)にあるFriedenssaal(講和条約が締結された広間)を訪問され、 ミュンスターでは、展示絵画の中から若きルイ14世を発見したことや、 Kellerのジャガイモスープがとても美味しかったことなど写真を交えてお話しいただきました。

エムス電報事件

1870年7月ビスマルクが電報の情報操作によってドイツ・フランスの世論を刺激し、 ナポレオン3世を戦争に踏み切らせ、普仏戦争のキッカケを作り、プロイセンが勝利した電報事件。 風光明美な町バートエムスから始まり、ドイツ統一へ大きな第一歩を踏みだす契機になった町。 ライン河の東側、コブレンツのそばにある。

ショプロン(オーストリアとの国境にあるハンガリーの小都)ヨーロッパピクニック計画

1989年夏、白昼堂々東独市民を西側に脱出させ、ベルリンの壁崩壊の先駆けになったピクニック計画です。 この裏方に、ハプスブルク家のオットー大公が居り、大公のお嬢さんが代理を務めたそうです。

最後に以上のような歴史の大切な転換点を迎えた史跡や街の写真を見せていただきました。 私は、一昨年のオクトパーフェストを紹介され、その会場で、 SWZ を知り、Trink,trink Bruderlein,trink! やWanderliedそしてRose Marieなどを毎月唄うことができるようになりました。 もう少しドイツのことを知りたいと、昨年末当協会に入会しましたので、今後ともによろしくお願いします。 私にとって、ドイツの歴史は、複雑で、簡単には理解できないのですが、西沢さんのおかげで、 一つ一つの事件に興味を持つようになり参考になりました。大変感謝しております。


講師の西澤英男さん(全面右より2人め)を囲んで



寄稿 マインツから
ヴィーガンVegan

これまでのマインツからは、こちら からご覧頂けます

  
筆者                     ドイツの有機野菜                                     


会員 長谷川 孔一郎

今回の寄稿テーマはヴィーガン(Vegan)です。 日本ではあまり聞き慣れない言葉だと思いますが、ドイツでは知らない人がいないほど日常で使われている言葉です。

ヴィーガンとは肉、魚はもちろんのこと乳製品や卵を摂取しないという一つの生活スタイルです。 さらにただ動物由来のものを口にしないだけではなく、 動物由来の製品(皮製品等)をも身に付けないこと、 水族館や競馬など動物が人間の娯楽として”使われる”ことを否定しています。 ベジタリアンが菜食主義ならばヴィーガンは完全菜食主義です。 ちなみにベジタリアンは肉、魚のみの制限です。 ヴィーガンの主な信条として「動物を殺すことなく生活していく」といった動物愛護の観点からや、 畜産業が環境に悪影響を与えていると言った環境保護のためなどが挙げられます。自身の健康の為という人もいます。

環境問題と畜産の関連として、例えば穀物1キロを生産するのに必要な灌漑用水は約1800リットルと言われており、 こうして得られた穀物を飼料として牛は大量に消費するので、 牛肉1キロを生産するのに約20000倍もの水が使われます。 身近なもので例えると牛丼一杯2000リットルの水が使われています。 さらに家畜の排泄物には病原菌や寄生虫の卵が含まれている事があり、 人や家畜に感染の恐れがあります。排泄物中には雑草の種子が含まれていることがあることと、 土壌での分解中にガスが発生することで、作物の生育障害を引き起こします。 その他にも飼育施設や屠殺場も多くの土地を占めています。

動物愛護の観点で見れば肉の消費、生産が以前より増えたことにより、 できるだけ安くそして大量に生産するために現在ほとんどの畜産は放牧ではなく工場で生産されています。 工場で育つ動物は法律で保護される事はなく、生き物としではなく利益の為の商品として扱われます。

その為一生を狭い檻の中で過ごし、病気があれば"不良品"と見なされ商品にならないので生きたままゴミ箱に捨てられます。 そして商品になる動物はコスト削減のため麻酔なしで屠殺、加工されます。 さらに迅速に大きく育てるために人工的な光を当てて体のサイクルを狂わせて食欲増進させ、 成長促進の餌を効率的に与え、ほとんど動けない環境で短期間にブクブクと太らせます。 成長スピードについていけない鶏もいるので、重すぎた体を支えられずに立てなくなったり、 心臓疾患や肺の圧迫による病気などの問題を抱える鶏が多数に及ぶそうです。 もともと1925年頃は成長に16週間かかり体重もわずか1.1kgくらいしかなかったそうです。 それが、なんと現在ではわずか6週間で成長し、 体重も倍以上の2.5~3.0kgにまで成長する鶏に変化したそうです。 成長促進の為の薬や、病気の感染を防ぐ為の抗生物質など薬付けにされている事もあります。 知らぬ間に抗生物質を摂取していて、 いざ自分が病気になった際に病院で処方された抗生物質が効かないなんて事もあり得るかもしれません。

ただヴィーガンが愛用している石油製品も環境にさらに悪影響だとの意見もあります。 タンパク質は肉、魚からというイメージがありますが豆やナッツ類、 野菜にも含まれています。私たちが普段食べている牛や豚、鶏は植物からタンパク質を摂取しています。 現に馬や象、ゴリラといった比較的大きな動物は草食として知られています。

これらの事から結論として導きだす事は肉食が悪で皆がベジタリアンやヴィーガンにならなくてはいけないという事ではなく、 普段の自分たちの行動に対して疑問を持つ事。 そして知りたくない真実から目を背けるのではなく向き合って、 どのようにしてより良くしていくのかを考えることが大切だと思います。 最終的な決断は自分にあります。下した決断の責任は自分で負わななくてはいけません。



劇場だより その10

これまでの劇場だよりは、こちら からご覧頂けます

ブレーマーハーフェン 志賀 トニオ氏


ワイマールの象徴「国民劇場」


ワイマール時代の筆者

今日は久しぶりに我がブレーマーハーフェン歌劇場のシンフォニーコンサートに行ってきました。 毎シーズン8回ある定期公演のうち、今回は5回目。最大のお目当てはソロオーボエ奏者 Ramon Ortega Quero。母校ロストック音大の同僚で、 当時若干19歳で1位をなかなか出さない事で知られるミュンヘンの世界的コンクールで40年ぶり、 史上3人目のオーボエ部門1位に輝いた逸材である。音大時代には、時間さえあれば彼の演奏を必ず聞きに行ったものだが、 そんな彼がここブレーマーハーフェンでRichard Straussのオーボエ協奏曲を演奏するというのだ。 ワクワクしながら会場へ向かい、今日は時間があったのでじっくりとプログラムの曲目解説を読んでみる。 今日のプログラムは前半がRichard StraussのMetamorphosenとオーボエ協奏曲。後半がブラームスの交響曲3番。 1曲目のMetamorphosenは第2次世界大戦末期に書かれた曲で、 ミュンヘン郊外の山荘に暮らしていた晩年の作曲者が次々と破壊されていく祖国に絶望し、 彼の愛したドイツ文化の死を表したものである。その作曲中に書かれた手紙の一文をプログラムノートからそのまま引用しよう。

”Ich bin in verzweifelter Stimmung. Das Goethehaus, der Welt grostes Heiligtum, zerstort! Mein schones Dresden-Weimar-Munchen, alles dahin!”
”私は絶望しています。世界でもっとも崇高なゲーテの家も破壊されました。私の愛するドレスデン、ワイマール、ミュンヘンは壊滅です”。

そしてここからが今回の本題、私がドイツで最初にプロの音楽家として仕事を始めたワイマール国民劇場のお話しです。 湘南日独協会及び鎌倉市とも姉妹提携しているワイマールはドイツ人にとって特別な存在のようです。
谷にあり、人口わずか6万人の町であるのに、上記のように大都市と並んで語られる存在なのである。 ご存知のようにドイツの歴史上最大の文豪ゲーテの町として知られているが、 他にもベートーベンの第9の作詞家として有名なシラー、音楽家ではバッハ、リスト、ワーグナー、 上記のリヒャルトシュトラウス等、数多く活躍しました。 そして日本人がよく知る1919年制定のワイマール憲法は歌劇場に於いて調印されました。 そのワイマール国民劇場の正式名称は”Deutsches Nationaltheater Weimar“。 ここで使われている”Nationaltheater“ という名称はワイマールとマンハイムの劇場にのみ与えられた特別なものです。 マンハイムはモーツァルトの時代に世界一と言われたオーケストラがあった町で、 モーツァルトはパリに行く途中に訪れて多大な影響を受けています。 彼の31番以降の偉大な交響曲はこの訪問抜きには生まれなかったでしょう。

そして、その伝統あるワイマール国民劇場の合唱アシスタントとして私のキャリアは始まる事になる。 ここで劇場の合唱団について少し解説しておきましょう。 ドイツの歌劇場では、その規模に応じた合唱団の大きさがあり、当然その規模に合わせて合唱監督が配置される。 ミュンヘンやベルリンのように100人規模の合唱団の場合、第1合唱監督、第2合唱監督、 合唱アシスタントの3人が配置される。合唱アシスタントを配置できるのは合唱団員45人以上の劇場で、 ワイマールはそのぎりぎりライン。それ以下の人数の場合、合唱監督が一人で受け持つ事になる。 これは指揮者とピアニストの分業が基本の日本との大きな違いである。 ちなみにここブレーマーハーフェンの合唱団員は20人。

さて、そのワイマールでの合唱アシスタントの仕事内容を紹介しましょう。 一番主な仕事は合唱監督が指揮し音楽指導する合唱稽古でピアノを弾く事である。 ここで習うのは合唱団の伴奏方。最も重要なのが安定したテンポと和音を際立たせること。 細かい音符等は省略し、合唱団に必要な音を拾って弾く。これが出来るようになると、 ピアノの弾き方一つで合唱団がいつの間にか歌えるようになり、 本番の指揮者やオーケストラが不安定になっても絶対に崩れない出来栄えになる。 もう一つの仕事はパート練習の分担。音楽監督と分担して各声部に分かれて細かい練習をする。

それから、規模の小さい劇場には劇場専属のアマチュア合唱団を有している事が多くこちらも週に一回程度指導しなければならない。 これは規模の大きい合唱を必要とする演目を上演する時の補足要員となります。 そして私が所謂合唱監督として任されたのが少年少女合唱団の指導。 オペラの演目では少なからず子供の合唱が必要とされるので、その為の稽古をしなければなりません。 私が最初に取り組んだのがプッチーニのオペラ”トゥーランドット”。町にあるGoethe Schuleという名の学校まで毎週指導に通い、 イタリア語のテキストや音取りから始め、 プロのレベルとして通用するまでにしなければならない。 もちろん普段その学校で毎日指導している先生がいるのだが、 オペラの舞台に出るとなると演技もしなければならないし、なかなか大変である。 それらの仕事を毎日無我夢中でこなし、仕事場での評価も上々で、 当初3か月の契約だったのが10か月に延びる事になる。 結局その10か月で契約を終える事になるのだが、 ワイマールの劇場で働いたという経験と経歴を得たのは大きな財産になり、 その後オーディションを受ける為に必要な招待状を受け取るための最大のカードとなったのである。


トニオさんとお母様のリンデ(志賀ギゼリンデ)さん



ドイツ・ゲッティンゲン少年合唱団のコンサートのお知らせ
日時 2018年3月28日(水)開演13:30
会場  日本基督教団 鎌倉雪ノ下教会




Deutsche Witze

これまでのDeutsche Witzeは、こちら からご覧頂けます

Auf dem Weg zum Garten findet Oma einige Rossäpfel und nimmt sie in einem Eimer mit. Fritzchen fragt sie: „Was machst du mit dem Pferdemist?“ Oma antwortet: „Die kommen auf die Erdbeeren!“ „Komisch“, sagt Fritzchen, „Mama tut da immer Sahne drauf!“

菜園に行く道で、お婆ちゃんが馬糞を見つけ、それをバケツに入れて持って行く。 フリッツ坊やがそれを見て、「おばあちゃん、馬糞で何をするの?」おばあちゃん、 「イチゴの上にかけてやるんだよ!」フリッツ坊や、「おかしいなあ、ママはいつも生クリームをかけるのに!」
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