湘南日独協会会報 Der Wind

 VOL.23 NO.4 通巻 134
 発行 2021.12.12
 更新 2022.01.23

   

 連絡先

 TEL: 0466-26-3028
 FAX: 0466-27-5091
 Mail:
 jdgshonan.official@gmail.com
   

 ご案内

 湘南アカデミアの地図
 〒251-0025
 藤沢市鵠沼石上1-1-1
  江ノ電第2ビル7F
   
更新情報とインデクス

最新更新情報  Aktualisierung

2021年12月1日
2021年11月1日
2022年1月23日
2022年1月22日

2202年1月24日

2022年1月23日

合唱団アムゼルの今後の活動
談話室(SAS)の再開 12月のSAS
SWZ(Singen wir zusammen!)の再開 1月〜7月のSWZ
見て聴いて楽しむ音楽史 "Mozartの歌劇" 2月3日
★参加の申し込みも出来ます
読書会 日程表を更新しました(2月〜7月)

2月例会 ドイツ連邦共和国憲法と日本国憲法 延期します

インデクス  Inhaltsverzeichnis
   会員の皆様へ    募集    湘南日独協会 開催行事の予定    Der Windへの寄稿記事


会長就任挨拶並びに私とドイツとの関わり

               

湘南日独協会 会長 大久保 明

松野義明会長の突然のご逝去により、9月26日の第198回理事会議決を以って第4代会長に就任いたしました。 湘南日独協会へは設立時に入会、会報Der Wind の名付け親になっています。 また会報の編集に関しては2010年3月発行通巻第68号から編集に携わっております。

松野会長のご逝去は私たち役員一同にとって予想しないことであり、 協議の結果私が後任となった次第です。 当面、新しい体制を確かなるものとするように努めることと致しますので、 会員の皆様のご支援ご協力を心よりお願い申し上げます。

私とドイツの関りは、1965年の大学卒業を前にして、商社への就職を望んでいたが、 時期的に金融機関からの募集がその前にあり、 就職試験とはどのようなものか一度経験して見ようと受けたところ、 採用が決まり断れないまま、銀行員となった。大阪の郊外店舗勤務、 3年ほどで市内店舗へ、そこで外国為替係を3年経験、外国部へ、 ドイツ語の初歩の研修を受け,1974年1月、支店開設要員としてドイツへ赴任、 それがドイツとの直接的関係の始まりとなった。

当時日本の経済成長は世界をリードする状況にあり、 日本企業の海外進出は非常に目覚ましいものがあり、金融機関も、支店あるいは現地法人、 合弁と各種の形態で海外へ活動を広げていた。 日本企業はドイツにおいてもそれまで商社や各種メーカーが主にデュセルドルフや ハンブルクに拠点を持っていたが、金融機関ははフランクフルトが中心となり、 私はフランクフルトに住むことになった。

モスクワ経由でフランクフルト空港へ着いたのが真冬の夕方、 予想したより寂しげな街であった。私の役は主に現地雇用者(日本人、ドイツ人) と事務対応をすることにあり、日本の本部と間に立つことであった。 従って彼ら現地社員との接触が支店の中で一番多い部署だった。 このことは日常生活の会話の習得には大変有効であったと思う。

私の家族は第2子の娘が赴任後の5月に誕生し、翌年3月に親子三人がフランクフルトへ到着、 1979年6月に東京へ転勤するまで、私たち4人は一度も帰国することなくドイツで生活をした。 その間多くのドイツ人が常に好意を以って接してくれたことに感謝している。 特にどこへ行っても子供たちに対して非常に暖かく接してくれた老人たちの好意は忘れがたいものであった。 そこで帰国後は日独協会の活動に参加し、 日本に住むドイツ人特に老後を日本で過ごしている方々へ少しでも恩返しが出来ることをと考えた。

日本へ帰国して3年、突然再度のフランクフルト勤務へ、1982年11月から1986年3月帰国、 その間主に所謂現地化を進めた。現地の事情に明るいと思われた。 この時も家族同伴であり、生活は結構楽しむことが出来た。

これで、ドイツ勤務は終わりと思っていたが、金融界も大きく変わり、銀行と証券の垣根が低くなり、 銀行も特に海外での証券業務が拡大、ドイツに現地法人を設立する動きが始まり、 思いがけず急遽三度目のドイツ赴任を命ぜられた。 1989年2月に赴任し帰国したのは1993年4月であった。 最初の赴任から最終の帰国までの約20年の間に約13年ドイツで暮らしたことになる。


 募集
 湘南日独協会 会員募集中

  湘南日独協会では、会員を募集しています
   入会申込書(PDF版)を、 こちらからダウンロード、印刷、ご記入の上、協会まで送付下さい
  もしくは
   入会申込書(Excel版)を、 こちらからダウンロードし、
   エクセルで開き「編集を有効にする」「コンテンツの有効化」にして、必要事項をご記入頂き、
   保存の上、 こちらから、協会宛のメールに添付し、送付下さい

 ドイツ語オンライン講座 2021年のご案内

   10月からのドイツ語講座は、「初級」「中級」「上級」の3クラスに
   「新聞講読」(中川)を加えた4講座です
   「初級、中級、上級」の3クラスは日本人講師とドイツ人講師が隔週で担当します
   「上級」は会話を中心にした講座です

   講座の内容、講師のご紹介など、詳しくはこちらをご覧下さい
   ご受講のお申込みをお待ちしています。

   なお、ドイツ文学の講読をご希望の方には、当協会「読書会」(下記)もあります

   ドイツ語担当:中村茂子
   詳しくは、ドイツ語担当中村茂子までお問合せください
   Eメールはこちらからご連絡ください。

 合唱団アムゼルの団員募集   歌う楽しみをご一緒に
 今後の活動
  ★2021年12月1日★
  2021年10月20日から練習再開しましたが、本日(12月1日)は見学者がありました。
  アムゼルのホームページを見て来られたとのことです。早速テナーに参加され一緒に歌いました。
  ぜひ入団されて共に楽しめると良いと思います。

  ★今回の練習曲★
  Wenn der Wind weht
  Liebe
  Die Nacht
  Auf Flügeln des Gesanges
  Serenade
  すみれの花咲くころ
  今日配布されたクリスマス関連曲
  Es ist ein Ros entsprungen

  ★今後の予定★
  コロナの感染状況次第ですが、

12月:
1月:
2月:
 

15日
19日
2日
16日

(鵠沼公民館大ホール)クリスマス曲を歌います
(鵠沼公民館)
(鵠沼公民館)練習後運営委員会開催予定
(鵠沼公民館)練習後、総会を開催予定

                             (2021年12日 1日 更新)
  鵠沼公民館   地図
  アムゼルのページは、 こちらをご覧下さい
  これまでの演奏会、現在の練習の様子等を音源付きで見ること聴くことが出来ます。


練習は
 毎月第1と第3水曜日(第5も可能性あり)
 午後1時30分より3時30分
会場は
 鵠沼公民館
問合せ
 理事 水谷妙子(045-895-6845)
 理事 大久保 明


 SAS:おしゃべりの部屋    再開します

 談話室SASとは?
  Schwätzerei(おしゃべり) Am(で) Stammtisch(常連客の席)、ドイツで広く知れ渡っている文化
  親睦を深める会。自由なトークと情報交換の場

  詳しくは、こちらをご覧下さい

 SWZ:ドイツ語で歌おう! Singen wir zusammen!    再開します

 ドイツ語で一緒に歌いませんか?
  ドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイス等)には、古くから伝わるしっとりとした美しい歌、
  皆で楽しむ明るい歌など、多くの素晴らしい曲があります。
  SWZでは、毎月1回、少人数で、歌詞・Episode解説の後、
  これらの曲を全員で、ドイツ語で歌っています。

  詳しくは、こちらをご覧下さい

ドイツ文学を原書で楽しむ会「読書会」 
むかし翻訳で読んだ懐かしいドイツ文学、 あるいはいつか原語で読んでみたいと思っているドイツ語圏の作家はいませんか。 湘南日独協会「読書会」は、そんな方々のための、ドイツ文学を原語で楽しむ会です。

外国文学を原語で読むのは、例えばいつも聴いているモーツアルトのピアノ曲の楽譜を見て、 自分で弾いてみるのに、少し似ています。あまり上手くいかなくても、作家の文章に直接ふれる喜びは、なかなかのものです。

ドイツ語文法を一通り勉強なさった方でしたら、どなたでもご参加いただけます。 忘れてしまった方も大丈夫。参加者が力を合わせて読み進めます。

現在、ヘルマン・ヘッセ『デミアン』に取り組んでいます。 途中からでも、ご参加いただけます。これまでのところを含めて、テキストはお送りします。 こんなものを読んでみたいというご希望、また参加へのご興味のある方は、どうぞお尋ねください。


読書会の日程表(PDF版)は、 こちらからダウンロードして、ご覧下さい (2022/01/24 更新)

 毎月 : 第1,3火曜 時間 : 15:00~17:00
 場所 : 藤沢商工会議所ミナパーク

 お問合せ:大久保 メールはこちらからご連絡ください


見て聴いて楽しむ音楽史
 ★これまでの実績
   第1回 2021年 6月 3日(木) : Beethovenの音楽 何が凄いのか?[その1]  配布資料
       Beethoven 第5番交響曲、その他、第6番等

   第2回 2021年 7月1日(木) : Mozartの音楽 何が凄いのか?[その1]  配付資料
       Oboe協奏曲(K314)第1楽章, FluteとHarp協奏曲(K299)第2楽章
       Piano協奏曲第20番(K466)第3楽章、第40番交響曲、歌曲 Exsultate jubilate(K165)

   第3回 2021年10月7日(木) : J.S.Bachの音楽 何が凄いのか?[その1]  配布資料
       Toccata und Fuge d-Moll BWV 565、Brandenburg協奏曲集 第1〜5番 各第1楽章
       Kantate Nr.211 "Schweigt stille, plaudert nicht" 珈琲Cantata 抜粋
       Weihnachts-Oratorium, クリスマス・オラトリオ BWV 248 第1部

   第4回 >2021年11月4日(木) : Beethovenの音楽[その2] 標題音楽  配布資料
       第6番交響曲 F-Dur, op.68 "田園 Pastorale"
       Piano Sonata 第8番 c-Moll, op.13 "悲愴 Pathetique"より 他

   第5回 2021年12月2日(木) : Beethovenの第9番交響曲 合唱付き  配付資料
      第9番交響曲 d-Moll, op.125 "合唱付き"他

   第6回 2022年1月6日(木) : 古楽器の音楽 イタリア・ルネサンスからバロック初期の音楽
              (ドイツの音楽に影響を与えた音楽)  配付資料
      Giovanni Gabrieli : O magnum mysterium 他
      Claudio Monteverdi : 聖母マリアの為の夕べの祈りより

 ★これからの予定
   第7回 Mozartの歌劇 オペラと歌芝居(Singspiel) 配付資料
    日時 : 2022年 2月 3日(木) 14:30-16:30
    会場 : 湘南アカデミア 7階
    取り上げる曲:
      W.A.Mozart "Zaide" KV.344 より Zaideのアリア
      W.A.Mozart "魔笛(Die Zauberflöte)" K.620 より
      W.A.Mozart "フィガロの結婚(Le Nozze di Figaro)", K.492より

   第8回 Mozartのレクイエム(Requiem)
    日時 : 2022年 3月 3日(木) 14:30-16:30
    会場 : 湘南アカデミア 7階
    取り上げる曲:
      W.A.Mozart Requiem K.626 より 他

   第9回 春の音楽
    日時 : 2022年 4月 7日(木) 14:30-16:30
    会場 : 湘南アカデミア 7階
    取り上げる曲:
      春をテーマにした音楽、VivaldiからStravinskyまで、色々と

 ★参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡頂いても、受け付ける事が出来ます
   参加される催し物を特定できる様に、催し物の名称と開催日付、参加される方のお名前を
   メール本文に明記した上で、送信してください

   詳しくは、 こちらをご覧下さい


 開催イベント

 ★催し物に参加を希望される場合は、必ず当方にご連絡を頂き、
  併せて、こちらから連絡を差し上げる連絡先をお預けください

 ★参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡頂いても、受け付ける事が出来ます
  参加される催し物を特定できる様に、催し物の名称と開催日付、参加される方のお名前を
  メール本文に明記した上で、送信してください

 詳しくは、こちらをご覧下さい
  湘南日独協会 催事カレンダー(2021年12月1日版)は、 こちらから、ご覧頂けます

  見て聴いて楽しむ音楽史 
   第7回 2月3日(木) 14:30-16:30 Mozartの歌劇 オペラと歌芝居(Singspiel)  
   第8回 3月3日(木) 14:30-16:30 Mozartのレクイエム(Requiem)  
   第9回 4月7日(木) 14:30-16:30 春の音楽  

  月例会 
   1月23日(日)14:30-16:30 講演会 浮世絵を楽しむための基礎知識  
   2月27日(日)14:30-16:30 講演会 ドイツ連邦共和国憲法と日本国憲法    延期します
   3月27日(日)14:30-16:30 講演会 小倉百人一首    

 読書会:ドイツ文学を原語で楽しむ会
   
   詳しくは、 こちらをご覧下さい

 談話室(SAS) 再開します
   
   詳しくは、こちらをご覧下さい

 SWZ(Singen wir zusammen!) 再開します
   
   詳しくは、こちらをご覧下さい


 会員の皆様へ
投稿のお願い
会員の皆さんの日頃のご活躍を会報でお知らせしたいと思います。 演奏会・展覧会・発表会・講演会等の予定をお知らせ下さい。
会報は季刊、3月、6月、9月、12月の第2日曜日発行予定です。 前月の中旬までにメール・郵便のいずれでも結構です。お待ちしています。

皆様へ、ご協力お手伝いのお願い
季刊の会報Der Windの発送作業を、原則、季刊3月、6月、9月、12月の第2日曜日、午前10時から行っています。
お手伝い頂ける方は、ご連絡頂ければと思っています。

年会費について
これまでに、会費を振り込み頂いた方でお名前の記載がない方が居られます。会の方へご連絡いただきたくお願いします。



 これまでの掲載記事
   (寄稿など)


  会員掲示板(これまでのホームページ掲載記録 - ältere Nummern)
  劇場便り
  音楽の楽しみ方
  マインツから
  Deutsche Witze
  私とドイツ
  皆様から寄せられた岩崎先生への追悼文
  皆様から寄せられた松野会長への追悼文



 これまでの活動


  

 2008年 2009年
 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
 2015年 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
 2020年度 2021年度



 関連協会



 日独協会(JDG)

 〒160-0016 東京都新宿区信濃町18番地マヤ信濃町2番館
 受付時間:月〜金 10:00〜18:00
 TEL: 03-5368-2326 FAX: 03-5368-2065
 日独協会による  全国日独協会連合会一覧



 横浜日独協会(JDGY)

 〒247-0007 横浜市栄区小菅ケ谷1丁目2番1号
  地球市民かながわプラザ NPOなどのための事務室内
  (事務局:齊藤・能登)080-7807-7236 Mailはこちらから



 提携協会



 ワイマール独日協会

  Rainer-Maria-Rilke-Straße 10A, 99425 Weimar
   c/o : Peter Käckell
   E-mail : djg-weimar@t-online.de

湘南日独協会 開催行事の予定

 ★催し物に参加を希望される場合は、必ず当方にご連絡を頂き、
  併せて、こちらから連絡を差し上げる連絡先をお預けください

 ★参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡頂いても、受け付ける事が出来ます
  参加される催し物を特定できる様に、催し物の名称と開催日付、参加される方のお名前を
  メール本文に明記した上で、送信してください

  湘南日独協会 催事カレンダー(2021年12月1日版)は、 こちらから、ご覧頂けます

月例会

会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
   藤沢市鵠沼石上 1-1-1 江ノ電第2ビル 7階
   TEL 0466-26-3028

会場 藤沢商工会館(ミナパーク)
   〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢 607-1
   0466-27-8888 (代表)


1月例会 浮世絵を楽しむための基礎知識  

日時 2022年 1月 23日(日) 14:30〜16:30
会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
講師 兼松藍子氏 早稲田大学大学院修了 公益財団法人大谷美術館 学芸員
概要 世界が注目する日本の文化である“浮世絵”。現在では日本国パスポートのデザインにも採用されて
   います。そんな浮世絵ですが、意外とよく知らない方も多いのではないでしょうか。
   本講座では、「そもそも浮世絵って何?」というところから、より浮世絵を楽しむためのお話を
   ご紹介します。

会費 1,000円

懇親会 会場 未定

第6回 見て聴いて楽しむ音楽史  
      Mozartの歌劇 オペラと歌芝居(Singspiel)

日時 2022年 2月 3日(木) 14:30〜16:30
会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
講師 高橋 善彦 氏 湘南日独協会会員、指揮者
概要 Mozartの歌劇、オペラと歌芝居(Singspiel)を比較して取り上げます
    W.A.Mozart "魔笛(Die Zauberflöte)" K.620 より
    W.A.Mozart "フィガロの結婚(Le Nozze di Figaro)", K.492より
    他のMozartの傑作も取り上げます

会費 1,000円

懇親会 会場 未定

2月例会 ドイツ連邦共和国憲法と日本国憲法  延期します (日程は未定)

★講師と打ち合わせの結果、講演会を延期致します
 今後の日程などは未定です
 この講演について、日程などが定まり次第、改めてご案内申し上げます

日時 2022年 2月 27日(日) 14:30〜16:30
会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
講師 Dr. H. メンクハウス氏 明治大学法学部教授
概要 1946年11月3日に交付され、1947年5月3日に施行された我が国の憲法は、戦後常に、
   議論されながら、いまだなお、解決されていない政治社会上の大きな問題です。外国の憲法、
   就中、ともに敗戦国であったドイツ連邦共和国憲法と比較することは、我が国の憲法を改めて
   考える上で必要ではないでしょうか。
   講演は、日本語で行われます。

会費 1,000円

懇親会 会場 未定

第7回 見て聴いて楽しむ音楽史  
      Mozartのレクイエム(Requiem)

日時 2022年 3月 3日(木) 14:30〜16:30
会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
講師 高橋 善彦 氏 湘南日独協会会員、指揮者
概要 Mozartの遺作、レクイエムからMozartの魅力を探ります
    W.A.Mozart Requiem K.626 より 他

会費 1,000円

懇親会 会場 未定

3月例会 小倉百人一首  

日時 2022年 3月 27日(日) 14:30〜16:30
会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
講師 寺澤行忠氏 会員 慶應義塾大学名誉教授
概要 『小倉百人一首』は、単に『百人一首』とも呼ばれ、国民の間に広く親しまれてきました。
   かつてはどの家庭でも、正月に『百人一首』のかるた遊びをしたものです。この『百人一首』は、
   鎌倉時代の初期に、藤原定家が万葉の時代から鎌倉時代初期に至る和歌最盛期の秀歌を厳選した
   もので、これを見れば、日本の和歌の、日本文化のエッセンスがわかると言っても、過言では
   ありません。
   今や『百人一首』の愛好者のすそ野は、小学生にまで広がり、ブーム状態と言ってもよい
   状況です。日本ばかりでなく、世界13か国語に訳されて国際的な広がりをみせており、
   ドイツ語だけでも数種の翻訳が出ております。2018年からは、「百人一首かるた」の世界大会も
   開かれるようになりました。
   ピーター・マクミラン氏は、『百人一首』の英訳かるたをつくり、将来はオリンピック種目に
   したいと張り切っています。

会費 1,000円

懇親会 会場 未定

第9回 見て聴いて楽しむ音楽史  
      春の音楽 春をテーマにした音楽

日時 2022年 4月 7日(木) 14:30〜16:30
会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
講師 高橋 善彦 氏 湘南日独協会会員、指揮者
概要 春をテーマとして扱っている音楽
   VivaldiからStravinskyまで多彩な春の音楽を、つまみ食いになりますが
   取り上げてみます
    曲の予定はまだ未定です

会費 1,000円

懇親会 会場 未定


読書会

  ドイツ文学を原語で楽しむ会
   詳しくは、 こちらをご覧下さい

会費 1,000円
会場 ミナパーク 5階, 3階

    読書会の予定など、変更がある場合には、こちらでお知らせします
    読書会の日程表(PDF版)は、 こちらからダウンロードして、ご覧下さい (2022/01/24 更新)

談話室SAS


談話室SASについてのご紹介は、
こちらをご覧下さい


今後の予定

  談話室(SAS)再開後の実績と今後の予定

月日

プレゼンタイトル

発表者

12月14日

ドイツの弓道

島 新

1月11日

(イースター)Das Osterküken

伊藤志津子

2月8日

ドイツと日本のコロナ対策事情

Hanna Dausch-Miura

3月8日

外国人に対する日本語教育

八尾とし子

4月12日

Die Germanen

勝亦正安

5月10日

未定

Rebekka Radke

6月14日

Opioidkrise in Vereinigten Staaten

木原健次郎

7月12日

時局 アメリカと欧州

藤野 満


  会費 1,000円
  時間 15:15〜17:15
  会場 江ノ電第2ビル 4F(湘南アカデミア)
                        (2022年1月24日 更新)

  参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡ください
  参加される方のお名前、日付をメール本文に明記した上で、送信してください


SWZ(Singen wir zusammen!)  ドイツ語で歌おう!

ドイツの歌(フォルクスリート)をドイツ語で一緒に歌いませんか?
ドイツ語圏(ドイツ, オーストリア, スイス等)には、古くから伝わるしっとりとした美しい歌、皆で楽しむ明るい歌など、 多くの素晴らしい曲があります。

SWZでは、毎月1回、少人数で、歌詞・Episode解説の後、これらの曲を全員で、ドイツ語で歌っています。 歌って楽しむ事が目的ですので、楽譜は使用せず、発声法やコーラスの知識も不要です。 ドイツ語も、ごく基本的な知識があれば大丈夫。 参加された方からは、「中学時代にドイツの歌と知らずに日本語で歌っていた曲を、原語で歌えて楽しい」、 「楽しい曲に巡り合って嬉しい」、「湘南日独協会のOktoberfestで歌うのが楽しみ」、 「練習後の飲み会も楽しい」などのお声も頂いています。

尚、歌詞の事前配布を行っていますので、参加ご希望の方は、事前にお申込みをお願い致します。

ご参考までにこれまでに扱った曲の一部を下記します。
・die Lorelei(ローレライ), ・Muss I denn, muss I den,
・das Wandern ist des Müllers Lust(さすらい), ・Freut euch des Lebens
・Sehnsucht nach dem Frühling(春への憧れ), ・Lili Marleen(リリーマーレーン),
・Rosamunde(ビア樽ポルカ), ・das Kufsteinlied, ・Hohe Tannen,
・Weihnachtslieder(ドイツのクリスマスソング)

  1. 日程

月日

時間

場所

会議室

1月20日(木)

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

2月28日(月)

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

3月29日(火)

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

4月21日(木)

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

5月26日(木)

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

6月18日()

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

7月21日(木)

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

506

  9月以降は、原則毎月第3木曜日、上記と同じ時間、場所の予定。(8月, 12月はお休み)
  日程は変更される可能性がありますので、毎回、事前にご確認下さい。

  2. 注意事項
   マスク及び簡単なフェイス・シールド(又はマウス・シールド)をご持参下さい。
  3. 会費 \1,000

  問合せこちら からメールでご連絡ください
   お名前、お問い合わせ内容をメール本文に明記した上で、送信してください
  参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡ください
   参加される方のお名前、日付をメール本文に明記した上で、送信してください

                                      SWZ担当:木原

 寄稿
     「秋のミニコンサート」を聴く (舩木 健)
     秋のミニコンサート♪ (内海 祥子)
     「見て聴いて楽しむ音楽史」を楽しむ (中沢 夏樹)
     高橋愉紀さんの講演会 (川久保 純子)
     クラシック音楽の楽しみ方 第12回 (高橋 善彦)
     劇場便り その27 (志賀 トニオ)


「秋のミニコンサート」を聴く

会員 舩木 健


舩木 健 氏

10月2日(土)当協会主催の上記コンサートを聴きに出掛けた。 会場は藤沢市民会館の第1集会展示ホール、14時開演であった。 コロナヴィールス禍に対する「宣言」は9月末を以て解除されたものの 参加者は50名に限定された。 このコンサートは、会に多大な貢献をされた松野義明会長が去る8月17日に逝去されたが、 その大御所を偲ぶ会を兼ねていて舞台の手前にはご遺影が飾られていた。

コンサートはまず高橋愉紀さんによるバッハのしんみりしたピアノ曲演奏から始められた。 司会進行は高橋善彦さん。そのあとは一転楽しい音楽会に移った。 プログラムと演奏者の方々は次の通り。(以下敬称略)


会場内の松野会長の遺影

1.アルプホルン 鬼久保洋治
2.アルプス音楽 エーデルワイス・トリオ
3.ピアノ独奏 内海祥子
   バッハとブラームスのピアノ曲
4.ピアノ独奏 高橋愉紀 リストのピアノ曲2曲
5.混声合唱 混声合唱団アムゼル 指揮:梶井 智子
   シューベルトとメンデルスゾーンの合唱曲
6.古楽器演奏 中国渡来の21弦琴 伊藤志津子
7.古楽器演奏 プサルタリー
  (別称三角ヴァイオリン) 鬼久保洋治
8.アルプス音楽 前述のトリオが再出演


エーデルワイス トリオの演奏


梶井智子さんの指揮、アムゼル混声合唱の演奏

    
           伊藤さんの古筝演奏           鬼久保さんのプサルタリーのデモ

以上のように、なかなか普通のコンサートではめったに聴けない楽器演奏を含む多彩な音楽を堪能することができた。 特に印象に残ったのは古楽器演奏で、静謐な音楽の流れは初めての経験でなかなかよかった。 楽器演奏と合唱などが終った後、松野会長令夫人がご挨拶に立たれ、長年付き添った思い出話と謝辞を述べられた。 最後に、このように素晴らしい音楽会を企画運営された皆様とご出演の皆様に心からお礼を申し上げます。


秋のミニコンサート♪

会員 内海 祥子

台風の去った翌日、気持ちのよい青空の中で「秋のミニコンサート」が開催されました。

今回のコンサートは、コロナ禍での音楽家を支援できたらという主旨で開催するというお誘いを受け、 日ごろお世話になっている湘南日独協会や合唱団アムゼルの皆様の前で演奏させていただけるということに、 大変ありがたい機会だと思い、出演させていただくこととなりました。


内海 祥子さんのPiano演奏

今回、私はJ.S.Bach「パルティータ第1番」とJ.Brahms「間奏曲Op.118-2」を演奏いたしました。 私の演奏前に、お馴染みのエーデルワイストリオさんが演奏され、 ドイツの陽気な音楽で会場が瞬時に温まったのですが、 そこから突然シンプルな音楽のバッハを演奏することに少し戸惑いました。 ですが、一瞬にして客席の空間がクラシックコンサートのようにシュッと引き締まり、 聴いてくださる環境に変わったのだとわかってから、私自身、 集中力が高まり、緊張感はありつつも演奏する楽しさを実感することができました。 そして、2曲目のブラームスは、コロナ禍でストレスを感じる日々の中で、 少しでもホッとできる時間を提供できたらと思い演奏いたしました。 演奏後のたくさんの拍手、そして、すぐに直接感想をいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


高橋 愉紀さんのPiano演奏

また、このコンサートでは、本番前ソワソワしていた私に高橋愉紀さんが優しく声をかけてくださり、 司会の高橋善彦さんにも作品に関してのアドバイスや、専門的な知識を教えていただきました。 そういった交流ができたことも、とても素敵な場であったと思いますし、ありがたかったです。

とはいえ、全体を通してとても中身の濃い演奏会で、久しぶりに合唱団アムゼルの歌声も披露でき、又、 普段お目にかからない楽器を間近に拝見し、音に耳を傾け、最後まで贅沢な時間を過ごすことができました。 皆様ありがとうございました。

◎秋のミニコンサートの写真は、会員の峯松 英資氏より提供頂いて掲載しています。 


「見て聴いて楽しむ音楽史」を楽しむ

会員 中沢 夏樹


高橋 善彦氏    中沢 夏樹氏

「風は見えなくても風車は回っている。音楽は見えなくても心に響いてくる、囁きかける」
これはヨハン・セバスチャン・バッハの言葉である。 コロナ禍で在宅を余儀なくされる時間が増えた昨今、改めてそうだなとうなずける。 考えてみれば人間五官のうち聴覚だけを通してこれだけの感動が得られるのは音楽をおいて他にない。 特にクラシック音楽についてみれば、 およそ200年以上前に作られた作品が輝きを持ち続け一向に色褪せないというのも何とも不思議なことだ。

そんな音楽史を学ぶ格好の場として、高橋善彦氏による標記シリーズの講演が続いている。 私はこれまでベートーベンの回2回とバッハの回に参加させて頂いた。 毎回20ページもある詳細なテキストが配られて恐縮する。 私のような素人には理解不能な部分も多いが、 保存版として将来何らかの役にたつこともあるだろう。 講演の半分以上は演奏場面を見ながら名曲を聴く。 途中で「ここから曲の調子が変わります」とか「これは名演ですね」など氏の解説が入るのも楽しい。 ベートーベンの「田園」を聞いた際は、 画面に「再現部です」とか「雷が遠ざかります」など詳細な説明字幕が入り、 実によく理解できた。コロナ禍でコンサートにも久しく行っていないが、 狭い部屋であっても音楽への没入感が味わえるのはうれしいことだ。

氏は会報「Der Wind」に「クラシック音楽の楽しみ方」を連載されている。 そこには、1964年東京オリンピックの開会式ファンファーレをきっかけとして音楽にのめり込んだ、 と書かれている。私も同様の感動を受け、 古関裕而のオリンピックマーチと共に今でも鮮明に耳朶に残っている。 (経緯は忘れたが何故かチケットが手に入り、高校生の私は聖火台横のブロックに座っていた) 今回のオリンピックでも、閉会式で懐かしいオリンピックマーチが流れてきてまた思い出が蘇った。 原体験は同じとはいえ、当方は一介のサラリーマンで終わったのに対し、 氏は音楽の道を探求し実践し、別に本業をこなしつつプロ顔負けの音楽活動を続けておられる。 そんな氏から音楽の知識や楽しみ方を伝授頂けるとは有り難い限り、よきご縁に感謝したい。

なお、この音楽史講座はネタがつきるまでまだまだ続くとのこと、是非皆様もご参加ください。


高橋愉紀さんの講演会

会員 川久保 純子

10月31日(日)、ピアニスト高橋愉紀さんのミニコンサート付き講演会に参加しました。 この会は7月に予定されていましたが、コロナ禍で延期になっていて、ずっと「いつかな?いつかな?」と待っていました。

今回のテーマは「私の音楽修行について…東洋人が西洋音楽をするという事」。 愉紀さんの30年に渡るウィーン生活と、その後のドイツ生活から得た『気づき』を興味深く聞きました。

川久保 純子氏

レッスン形態の違い、子供の教育システムの違い。そして何よりもコミュニケーションが大切で曖昧な返事はダメ。 こちらの主張をきちんと伝えるという事。

ドイツで、上階の住人とのピアノの音トラブルのエピソードは「さすが!お互いに思っている事をしっかり口に出すのね」 と国民性の違いを感じました。 以前、愉紀さんが「日本にいた頃はもっとお淑やかだったけれど、向こうに行って気が強くなった」と仰っていましたが、 妙に納得しました。


自作のシールドを使い講演中の高橋愉紀さん

「留学するという事は、レッスンのみでなく文化を広げる作業」という言葉に深く共感しました。 お話の合間には6曲ほど、バッハやモーツァルト、ショパン、ビートルズの曲が演奏されました。 会場はピアノではなく電子ピアノ。この2つは名前こそ似ているけれど全く別の楽器なので、 タッチや表現にご苦労があったと思いますが、 電子ピアノの『色々な楽器の音色を出せる』機能を使って、オルガンやチェンバロ、 合唱、ビブラフォン等の音色で各々の曲を弾いて下さり、楽しめました。

真正面から演奏者の指の動きが見えるというシチュエーションも滅多にないので新鮮でした。 事実は小説よりも奇なり…という様なたくさんのエピソードに笑ったり驚いたり。 ウイットに富んだ内容の濃い講演会で、アッという間の2時間でした。

アンコールは、シューマンのトロイメライ。 皆様は、青春時代にどんな夢を見られていたのでしょうか・・・


満員御礼の会場


クラシック音楽の楽しみ方  第12回

会員 高橋 善彦

今回はBeethovenの第九についての話です。

Ludwig van Beethoven (1770-1827)は生涯9曲の交響曲を完成しています。 どの交響曲も新しい音楽に挑み、どの交響曲にも明確な特徴があり、 同じような作品はありません。後進の音楽家から見れば、交響曲のお手本のような存在です。 影響力の大きさから、作曲家は交響曲を9曲までしか書けないという伝説が生まれ、 Mahlerは第九の伝説を恐れ、交響曲第8番の完成後、 次の交響曲を交響曲として認めず「大地の歌」と名づけたという逸話まで出来ます。 実際にそのようなことはありません。


Friedrich von Schillerの詩 An die Freude

1786年に発表されたSchillerの詩 An die Freude (歓喜に寄せて)に触発され、1792年頃 Beethovenはこの詩に音楽を付けることを考えたようです。 Beethovenは22歳、第1番交響曲を作曲する前の話です。 1798年以降のスケッチ帳に第九の断片が見られます。 1817年にLondonのPhilharmonic協会からの作曲委嘱をきっかけに 本格的に作曲を開始しています。

Schillerの詩が出てくるのは第4楽章ですが、第1楽章から第3楽章までも詩に発想を受け、神秘性に富んだ作品となっています。

第9番交響曲 in d-Moll(ニ短調), 作品125 の音楽的特徴
第1楽章 Allegro ma non troppo, un poco maestoso(速く、しかし速すぎず、やや威厳をもって)
冒頭16小節の間、この曲は何調なのか、短調なのか長調なのか定まりません。 Hornと弦楽器がラとミの音の5度音程だけを鳴らします。 和音の性格を決める、ラドミのドの音(第3音)が出てきません。不安定で不思議な感覚の音楽を作り、 この曲の主題旋律(第1主題)の登場を際立たせています。

第1楽章はソナタ形式で書かれています。 しかし、音楽の色彩を司る調性をどの様に変化(転調)させるかの方法は、 それまでの音楽には無く、後のロマン派の音楽で使われる方法を開拓しています。 鮮やかに、感動的に、それでも自然に音楽は表情を変えて行きます。 表情の豊かさが、繊細な音楽から強烈な力強さを持った音楽まで表現の幅を拡げています。

第1楽章の第1主題は19小節と他の交響曲と比べると例外的に長いです。


この譜面は、第1主題ですが、途中までです。 例えば、第5番交響曲では5小節、第6番、第7番、第8番ともに4小節です。 この主題が長いため、第9番交響曲の第1楽章は547小節と、 この大曲に相応しい大型の第1楽章となっています。比較してみると、 第5番交響曲の第1楽章は502小節、第6番は512小節、第7番で460小節です。

第2楽章 Molto vivace (より活き活きと) - Presto (速く)
速い3拍子の音楽で、Scherzo(スケルツォ)と呼ぶ楽章です。 それまでMenuetto(メヌエット)と呼ぶ、中庸な速度の3拍子の音楽に替えて、 BeethovenがScherzoを交響曲に採用しています。 Beethovenの第1番交響曲の第3楽章には、Menuettoと明記されていますが、実体はScherzoです。 唯一、第8番交響曲の第3楽章だけがMenuettoです。

Beethovenが交響曲にScherzoを取り入れたのは、他の楽章と比べて、 速い音楽を感じられる楽章を入れたかったからだと思います。 第8番の交響曲では第4楽章が充分に速さを感じられる楽章になっていますので、 第3楽章にScherzoは必要なく、Menuettoにしたと推察できます。

Beethovenが好んで採用したScherzo楽章には、第3番の交響曲以降、名作が多いのですが、 特に第9番交響曲のScherzoは傑出した秀作となっています。 第9番交響曲のScherzoは、octaveの跳躍から始まります。

このoctaveの跳躍motivを、魅力的な素材として、Scherzo音楽の面白さを充分に引き出しています。 各楽器を効果的に使い、上品で活き活きとした音楽に発展させて、見事にまとめています。 木管と強打のTimpaniのoctave Motiv の掛け合いも挑戦的です。

第3楽章 Adagio molto e cantabile(ゆっくり歌うように)
木管の短い序奏に続き、弦楽器が簡単な音型ですが、祈りを捧げているように神秘的で美しい旋律を第1主題としています。

これに Andante moderato (ゆっくり中庸に) で、優しく祈りを包み込む様な旋律(第2主題)が応えます。

この2つの主題が交互に現れ、第1主題を変奏していきます。この楽章のBeethovenの変奏は本当に美しい作品となっています。

第4楽章
最終楽章だけで演奏時間は約24分、古典派の交響曲1曲よりも長くなります。 Beethoven自身もこの曲を説明することが難しかったようです。 出版社への手紙の中で「この曲は大規模な曲で、歓喜の主題を変奏したCantataと呼ぶのが判りやすい」と言っています。

第4楽章は、激しい序奏で始まり、チェロとコントラバスによるRecitativo(叙唱)が始まり、 前の3つの楽章を回想します。Recitativoが「その歌ではなく」と否定し「歓喜の歌」を提示します。 まず、オーケストラが歓喜の歌を変奏して展開して行きます。
 序奏

 歓喜の主題

そして2回目の序奏があり、独唱バスのRecitativoで "O Freunde, nicht diese Tone!(友よこの旋律で無く)" と歌い始め、歓喜の歌が登場し、独唱、合唱、オーケストラが変奏して行きます。

途中で、チェロ、コントラバス、Bass tromboneに男声合唱が初めて登場する旋律で、
"Seid umschlungen, Millionen!(抱き合おう諸人よ!)"と歌い始めます。

           男声 Bass-trombone, Violoncello, Contrabasso

この旋律は確かに初めて登場する旋律ですが、直後に歓喜の歌と一緒に歌い、二重旋律となって融合します。 融合すると言うことは、音楽的に見て、歓喜の歌の派生形の旋律と言えます。 やや強引ですが、第4楽章は、全て"歓喜"の主題による16の変奏曲で、Schillerの歌詞に従ったCantataとして展開しています。 Beethovenの変奏の巧さを散りばめた作品となっています。

初演 1824年5月7日、Wien宮廷劇場のKärntnertor劇場にて荘厳ミサの一部とともに、 第九を初演しています。初演には、大規模なオーケストラが必要で、Wien楽友協会、 Kärntnertor劇場のオーケストラを合同で編成し、独唱は Sopranoに 若手の名歌手 Henriette Sontag, AltoにCaroline Unger, TenorにAnton Haizinger, Bassに Joseph Seipeltという熟練の歌手達を、 Beethoven自身が選んでいます。

           
     Henriette Sontag      Caroline Unger        Anton Haizinger
残念ながら、BassのJoseph Seipelt は確認出来ている肖像画がありません。


Kärntnertor劇場 (1830年頃)

初演は成功し、大喝采の中、その音に気がつかないBeethovenに、AltoのCarolineが客席の方に向かうよう促しています。
   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆
かつて神聖ローマ帝国の時代、ケルンテン(Kärnten)という公国があり、Wienの城壁にこの国への門(Tor)があり、 この門をKärntnertorと呼んでいました。
そこに建った劇場に、Kärntnertor劇場と名前が付いています。 この劇場の跡地に、現在はホテル・ザッハ−が建っています。


劇場便り その27

これまでの劇場だよりは、こちら からご覧頂けます

ブレーマーハーフェン 志賀 トニオ 氏

ブレーマーハーフェン歌劇場では9月からほぼ通常通りの演目と稽古ができるようになり、 今シーズン最初の演目の「ホフマン物語」は久しぶりの大編成のオーケストラで、 休憩を挟んで3時間の公演となりました。 観客は50%に制限されているため、 通常はプレミエの時に我々劇場関係者に支給されるチケットが貰えず、 私は見れていないのですが、 プレミエではスタンディングオヴェイションの出る大成功だったとの事です。 やはりお客さんもこの時を待っていたのかもしれません。

そして次の演目はミュージカル「チェス」です。1970〜80年代に大ヒットしたポップグループのABBAが音楽を担当し、 日本でも上演されている人気作で、今回はシュウェリン (Schwerin)国立歌劇場で上演されたプロダクションをそのまま持ってくる事に。

        
                     チェスの舞台

ドイツの劇場ではたまにある事なのですが、ブレーマーハーフェン歌劇場では初めての事なので、ちょっと心配。 なにしろ稽古期間が通常の6週間ではなく、4週間しかないとの事。 舞台装置や衣装は全てそのまま使用し、主役級のソリスト2人と脇役2人はその時のキャストが来る事に。 しかし、もう1人の主役と脇役4人及びコーラスやバレエ団は一からこの曲を会得しなければなりません。 ミュージカルというのは特に場面展開が多く複雑で、振付けも覚えなければならず、 一番稽古期間が必要な演目なのです。 立ち稽古開始の3週間前にはシュウェリン国立歌劇場の公演のDVDが配布され、 それを参考にするようにとの事。 早速見てみると、映像とヴォーカルスコアが一致しない事に気付く。。 つまり、配布されたヴォーカルスコアにカットが書き込まれていなかったのです。 さらに、ヴォーカルスコアを練習していくと、場所によって音符が省略されていて、 そのままでは使い物にならない箇所も多々あり、シュウェリン国立歌劇場で使われていた楽譜が、 そのままブレーマーハーフェン歌劇場に来ていない事は明らかであった。

少しすると、今度は指揮者からオーケストラのパート譜のカットを書き入れないといけないから、 我々コレペティトーアの助けが欲しいとの依頼が来る。 つまりオーケストラの楽譜もすでに出来上がったものが来ると思っていたのだが、 実際にはまっさらな状態で、我々が手分けしたカットを書き入れる事に。 それと同時にヴォーカルスコアの手直しも必要で大忙し。 そして、ピアノを使った稽古は2週間しかないし、主役の2人は曲を既に知っているので、 コレペティトーアとしては立ち稽古が始まる時には 既にほぼ完璧に準備が整ってなければならない。 空き時間をひたすらそのために費やしてなんとか準備万端で立ち稽古初日。

その1日目と次の2日目の練習予定表を見てびっくり。なんと通常の10〜14時, 18〜22時に加えて15〜17時にも稽古が組まれている。 ドイツの劇場では労働時間が決められており、その規則を守る事が義務付けられている。 正確にはソリストの労働時間は4時間+4時間の計8時間で、 間に最低4時間の休憩が入る事になっている。 そこで担当の方にこのプランはルール違反ではないかと抗議しにいくと、 そのルールはゲストの歌手には当てはまらないとの事。 つまり時間が足りないので午後の時間を利用して、その時間に稽古を許されるソリストと稽古するとの事。 ピアニストは規則上その時間に稽古できないので、 演出家(正確には振付師)からその箇所の伴奏を録音して使用したいと頼まれましたが、 さすがにこれは拒否。。 そして後日再度抗議した所、午後の稽古は中止に。その後ものすごいスピードの稽古で、 一週間でとりあえずザックリではあるが曲を一通り稽古し終える。

この時点での最大の懸案はコーラスであった。 この作品はコーラスの出番が多く難しいのですがコーラスは前作のホフマン物語でも出番が多く、 先シーズンはコロナの影響で稽古時間が限られていたため、 チェスの立ち稽古が始まった時点で暗譜が出来ていない状態だったのである。 そしてオーケストラの稽古が始まると、こちらも稽古期間が少なく、BO (Buhnen Orchester Probe)と呼ばれるオーケストラとの舞台稽古が始まると まさにカオスな状態であった。

オーケストラの管楽器は通常の2管ないし3管編成ではなく1管編成(1人1パート)だったので、 パートによっては3人の奏者が入れ替わりで参加し、カオスに拍車をかけてしまったようでした。 そんな状況の中、通し稽古の直前に、シュウェリン国立歌劇場のプロダクションを演出した演出家が現れる。

       
                  ホフマン物語の舞台


ご家族で

それまでは振付師に稽古を任せていたのですが、今になって登場し、様々な箇所を変更したいとの事。 オーケストラが演奏してる所での台詞を5行程カットしたいと言い出し、 オーケストラもそれに合わせてカットする事に。 次には曲が終わった後のカーテンコールの時の為に音楽が欲しいと言い出し、 その為に曲中の一つのナンバーが再度演奏され、舞台上全員で歌う事に。 ゲネプロの前にそのカーテンコールの動きの確認の稽古をする事になり、 曲中でそのナンバーに参加してない歌手は、今からその箇所を練習し、暗譜しなければならない。

そんなカオスの中、プレミエは一番の出来だったそうで一安心。今後は練習期間をきちんと確保して欲しいものです。






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