湘南日独協会会報 Der Wind
 VOL.24 NO.3 通巻 137
 発行 2022.09.11
 更新 2022.11.18

 連絡先
 TEL: 0466-26-3028
 FAX: 0466-27-5091
 Mail:
 jdgshonan.official@gmail.com
 ご案内
 湘南アカデミアの地図
 〒251-0025
 藤沢市鵠沼石上1-1-1
  江ノ電第2ビル7F
 関連協会: 日独協会(JDG)  横浜日独協会(JDGY)
 提携協会: ワイマール独日協会

  全国日独協会連合会一覧

更新情報とインデクス

最新更新情報  Aktualisierung ★下線付きの各項目をクリックすると各記事に移動します

2022年9月12日
2022年12月1日
2022年9月10日
2022年7月25日
2022年12月4日
2022年10月19日
2022年9月25日
2022年2月10日

会報 Der Wind 9月号発行 : 開催行事の予定寄稿記事を更新しました
合唱団アムゼル 団員募集!12月1日の報告 次回の練習日程など
談話室(SAS)の今後の予定 9月以降のSAS
SWZ(Singen wir zusammen!) 7月21日の情報を追加 9月〜来年1月のSWZ
見て聴いて楽しむ音楽史 新年の音楽 1月5日, 仏バロック2月2日 配付資料予定
読書会 紹介文、日程表(11月〜4月)を更新しました
ドイツ語講座 2022年10月から3月のご案内と日程表を更新しました
ドイツ語教材 動画で学ぶドイツ語の発音・発話のご案内を追加しました

インデクス  Inhaltsverzeichnis
   会員の皆様へ    募集    湘南日独協会 開催行事の予定    Der Windへの寄稿記事


副会長就任のご挨拶

副会長 木原 健次郎

本年4月、副会長に就任しました木原です。
ドイツとの縁は、1977 Düsseldorfの欧州現地法人勤務以来ですが、 結局ドイツで、長い海外勤務の1/3を過ごす事になりました。 振り返れば、他の海外勤務地(SydneyとNY)と比べ、特にドイツ時代は、 ビジネス上も当時の事業部製品が成長・発展期にあった事もあり、 多忙ながら楽しい月日を過ごしました。特にWeihnachtsmarktの、ドイツ人の敬虔さに裏打ちされた趣のある風情や、 Karnevalの羽目を外したお祭り騒ぎ、Bad NeuenahrのWeinfestなど、他の勤務地では味わえない素晴らしい経験でした。

楽しい思い出ばなしは他の機会に譲るとして、一言、湘南日独協会も関係する「文化交流」について私の感じている点を述べたいと思います。

そもそも文化とは、言語・宗教・伝統・慣習など特定の人間グループが 担っている精神の在り方・行動様式全般を指す言葉で、 その漠然さ故、何にでも使える万能ナイフのような性質を持つものです。 (私の子供時代には文化住宅や、文化干し(ひもの)まであった)。 一方、それが「民族」という概念に繋がるため、偏狭な国粋主義や排外主義につながるリスクも持つものです。

又、多様な文化背景を持つ移民の国、米国では、2世紀に亘って文化・民族の融合(melting pot)を図ってきましたが、 結局(民族としての)米国人の形成には成功せず、WASP (White-Anglo-Saxon-Protestant) 的文化、 南欧・中南米系文化、黒人文化等、それぞれがそれぞれのまま存在するというsalad bowl 現象となっているようです。 このように文化とはそう簡単に溶け合うものでもなさそうです。 場合によっては、数年前のフランスでのCanard Enchaine事件(表現の自由を預言者ムハンマドの絵を使って教えた教師が、 生徒の回教徒移民の父親に学校の前で殺害された)のような悲惨な事件をも起こすものです。

更に、文化交流と言えば、一般的には肯定的な印象を与えますが、 現代ではそれを自国の対外政策として政治的な意図を隠す為の隠れ蓑につかうケースや、 堂々と他者を否定する為に使う例(UNESCOの世界遺産申請など)もあり、注意を要します。

文化交流とは元来摩擦を起こすものだという事です。 しかし、そういった難しさがある事を認識したうえで、まずは相手を信頼する。 文化の違いからくる差異は乗り越えられると信じて行動する事、それが文化交流の原点でしょう。 私達はどんな違いがあっても、何よりもまず、お互い血の通った一個の人間なのだという動かぬ信念を持つこと。 それが"人間"への信頼であり、相手の心に通じる、人間誰しもが持つ、 天から与えられた共通の言葉なのだと思います。 人類史上、多くの紛争・摩擦があった一方、いくつものヒューマンなドラマが残されています。 文化交流を言うとき、その難しさを理解したうえで、心の底では、人間に対する信頼を揺るがず持ち続けてゆく事が大切だと思います。

欠点だらけの非力な人間ですが、宜しくご指導をお願い致します。


 募集
 湘南日独協会 会員募集中
  湘南日独協会では、会員を募集しています
   入会申込書(PDF版)を、 こちらからダウンロード、印刷、ご記入の上、協会まで送付下さい
  もしくは
   入会申込書(入力可能PDF版)を、 こちらからダウンロードし、ダウンロードしたPDFを開き、
   必要事項をご記入頂き、(入力可能な欄は青く表示されます)
   また、選択して頂く項目は、クリックするとチェック印が出ます、
   (もう1回クリックするとチェック印は消えます)
   記入後に保存の上、 こちらから、協会宛のメールに添付し、送信下さい

 ドイツ語オンライン講座 2022年のご案内

   ドイツ語オンライン講座のご案内(PDF)  2022/08/08 更新
   (2022年 秋・冬期 10月〜3月版)
   ドイツ語講座の日程表(PDF)  2022/09/25 更新
   (2022年 秋・冬期 10月〜3月版)

   ドイツ語講座は、「初級」「中級」「上級」の3クラスです
   「初級、中級、上級」の3クラスは日本人講師とドイツ人講師が隔週で担当します
   「上級」は会話を中心にした講座です

  ドイツ語講座、秋からの新講座「上級会話」のご案内
   湘南日独協会ドイツ語講座では、10月から「上級会話」クラスを新設します。
   「上級会話」は、2人のドイツ人講師が担当し、参加者の関心のある最新の
   ニュースや事柄を、ドイツ語で自由に会話します。
   講師があらかじめ用意した新聞記事、フィルムなどを用いて、
   受講生が準備して会話することもありますが、教科書は使用しません。

   平日の夜(月曜:19:00~20:30pm)の開催なので、昼間にお仕事がある方にも
   ご参加いただけます。
   ★上級クラスは、今期は催行しません
                              2022年9月25日

   講座の内容、講師のご紹介など、詳しくはこちらをご覧下さい
   ご受講のお申込みをお待ちしています。

   なお、ドイツ文学の講読をご希望の方には、当協会「読書会」(下記)もあります

   ドイツ語担当:中村茂子
   詳しくは、ドイツ語担当中村茂子までお問合せください
   Eメールはこちらからご連絡ください。
 合唱団アムゼルの団員募集   歌う楽しみをご一緒に
 2023年は創立25周年を迎える、「アムゼル」は団員を募集しています。
 ご興味のある方は一度見学においで下さい。歓迎します。

  アムゼルへのお誘い ご案内(PDF) (2022年10月19日 更新)

 最新の活動
 ★2022年12月 1日★

 11月30日に新たに1名の方が入団されました。パートはアルトです。
 このところ新規入団される方が続いています。
 コロナ禍からウィズコロナに変化してきたこともあるのでしょうか。
 以前の活気を取り戻していきたいものです。

 そして今日はゾーリンゲンの音楽祭に送るビデオクリップのサンプル版の撮影もありました。
 本番の収録は来年の夏を予定しています。

 練習曲は
 〇An Chloe クローエに (モーツァルト)
 〇Wien, du Stadt meiner Traume ウィーン我が夢の街 (ズィーチンスキー)
 〇Auf Flügeln des Gesanges 「歌の翼に」

 12月は7日と21日です。いずれも鵠沼公民館です。

                  (2022年12日 1日 更新)

 メールでのアムゼルへのお問合せなどはこちらをご利用ください
 練習場のご案内: 鵠沼公民館   地図

 アムゼルのページは、 こちらをご覧下さい
 これまでの演奏会、現在の練習の様子等を音源付きで見ること聴くことが出来ます。


練習は
 毎月第1と第3水曜日(第5も可能性あり)
 午後1時30分より3時30分
会場は
 鵠沼公民館


 SAS:おしゃべりの部屋

 談話室SASとは?
  Schwätzerei(おしゃべり) Am(で) Stammtisch(常連客の席)、ドイツで広く知れ渡っている文化
  親睦を深める会。自由なトークと情報交換の場

  詳しくは、こちらをご覧下さい

 SWZ:ドイツ語で歌おう! Singen wir zusammen!

 ドイツ語で一緒に歌いませんか?
  ドイツ語圏(ドイツ、オーストリア、スイス等)には、古くから伝わるしっとりとした美しい歌、
  皆で楽しむ明るい歌など、多くの素晴らしい曲があります。
  SWZでは、毎月1回、少人数で、歌詞・Episode解説の後、
  これらの曲を全員で、ドイツ語で歌っています。

  詳しくは、こちらをご覧下さい

ドイツ文学を原書で楽しむ会「読書会」
むかし翻訳で読んだ懐かしいドイツ文学、 あるいはいつか原語で読んでみたいドイツ文学はありませんか。 湘南日独協会「ドイツ文学読書会」は、 そんな方々のためのドイツ文学を原語で楽しむ会です。 ドイツ語文法を一通り勉強なさった方でしたらどなたでもご参加いただけます。 忘れてしまった方も大丈夫、参加者が力を合わせて読み進めます。

2019年10月に発足した読書会は、今年10月に第50回を迎えます。 新型コロナウィルス蔓延による休会が続いたこともあって 最初の講読図書、ヘルマン・ヘッセ『デミアン』に想定以上の 長時間を要しました。 その『デミアン』も、6月に終わりました。 続いて、参加者全員で相談して同じヘルマン・ヘッセの短編集『メルヒェン』から 「アウグストゥス」を読みはじめ、終わりに近づいています。
その後は、トーマス・マンの「トニオ・クレーゲル」に取り組みます。

日本語翻訳で読んでいた文章をドイツ語で読んでみると、時空を超えて作者の筆致を感じる喜びがあります。 その楽しさを、ぜひご一緒に!

お問合せをお待ちしています。

読書会の日程表(PDF:2022年11月〜2023年4月)は、 こちらから、ご覧下さい (2022/10/19 更新)

 毎月 : 第1,3 火曜日 時間 : 15:00~17:00
 場所 : 藤沢商工会議所ミナパーク

 お問合せ:大久保 メールはこちらからご連絡ください


見て聴いて楽しむ音楽史

  ドイツの音楽を中心に取り上げます。もちろん、関連する各国の音楽も取り上げます。
  音楽を楽しむために、作曲家の環境・事情や、作品の背景、楽器の事情などを
  音楽史の中で解説し、音楽を見て聴いて楽しみたいと思います。
  会の趣旨について詳しくは、 こちらをご覧下さい

 ★これまでの 実績(第1回から第16回)と配付資料(ダウンロード出来ます)

 ★これからの予定
   下記の配付資料は、内容が整った時点で公開しています。稀に更新する可能性もあります

   第17回 新年の音楽  → 配布資料 (2022/12/04版)
    日時 : 2023年 1月 5日(木) 14:30-16:30
    会場 : 湘南アカデミア 7階
    取り上げる曲:Bachのクリスマス・オラトリオから、新年の部 : 第4部と第6部を紹介します
      Johann Sebastian Bach : クリスマス・オラトリオ "Weihnachts-Oratorium"より
       第4部(新年日) 感謝とともにひれ伏し、賛美とともにひれ伏し
               "Fallt mit Danken, fallt mit Loben"
       第6部(1月6日の公現祭) 主よ、勝ち誇れる敵どもの息まくとき
               "Herr, wenn die stolzen Feinde schnauben"
      Antonio Vivaldi : 四季より"L'inverno(冬)" op.8-4 RV297
      Johann Strauss II : Die Fledermaus Ouvertüre "こうもり"序曲
               : Fruhlingsstimmen "春の声", op.410

   第18回 バロック音楽(その3) フランスのバロック音楽  → 配布資料 (2022/12/04版)
    日時 : 2023年 2月 2日(木) 14:30-16:30
    会場 : 湘南アカデミア 7階
    取り上げる曲: Lully, Charpentier, Couperin, Rameauなどの音楽(予定)です
       Jean-Baptiste Lullyのコメディ・バレ "町人貴族"より序曲とトルコの儀式
              LullyのRequiem - Grand Motet "De Profundis"(深き淵より)より
       Marc-Antoine Charpentier のTe Deumより序曲と"天と地も満ちて"
       François Couperinの歌曲、王宮のコンセールよりClavecin曲
       Jean-Philippe Rameauのオペラ"Les Fêtes d'Hèbè(へべの祭典)"よりアリア
       Clavecin曲(エジプトの女性、鶏など)

   第19回 国民楽派の音楽(その1) チェコと北欧の国民楽派
    日時 : 2023年 3月 2日(木) 14:30-16:30
    会場 : 湘南アカデミア 7階
    取り上げる曲: B.Smetana, A.Dvořákの音楽(予定)です
        B.Smetana 我が祖国より交響詩 "モルダウ(Vltava)"
        A.Dvořák 交響曲第9番 "新世界より" e-Moll, op.95 (B178)
        時間の関係で、GriegとSibeliusは別の日(その2)に鑑賞する予定です

   以降の予定 4月6日, 5月4日, 6月1日:第一木曜日

   第20回 4月6日 - ロマン派の音楽(その3) ロマン派音楽を発展させた音楽家達
       : R.Strauss, G.Mahler 等
   「英国の宗教改革と音楽」等を予定しています

 ★参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡頂いても、受け付ける事が出来ます
   参加される催し物を特定できる様に、催し物の名称と開催日付、参加される方のお名前を
   メール本文に明記した上で、送信してください


 開催イベント

 ★催し物に参加を希望される場合は、必ず当方にご連絡を頂き、
  併せて、こちらから連絡を差し上げる連絡先をお預けください
  なお、お知り合い、ご友人など当会の会員でなくとも、お気軽にお誘いください

 ★参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡頂いても、受け付ける事が出来ます
  参加される催し物を特定できる様に、催し物の名称と開催日付、参加される方のお名前を
  メール本文に明記した上で、送信してください

 詳しくは、こちらをご覧下さい
  湘南日独協会 催事カレンダー(2022年9月11日版)は、 こちらから、ご覧頂けます

  見て聴いて楽しむ音楽史 
   第17回  1月 5日(木) 14:30-16:30 新年の音楽 Bachのクリスマス・オラトリオから
   第18回  2月 2日(木) 14:30-16:30 バロック音楽(その3) フランス・バロック音楽
   第19回  3月 2日(木) 14:30-16:30 国民楽派の音楽(その1) チェコと北欧の国民楽派
 
  月例会 
   11月27日(日) 14:30-16:30 講演会 ドイツで長く働いてみて

 読書会:ドイツ文学を原語で楽しむ会   
      詳しくは、こちらをご覧下さい
 談話室(SAS)   
      詳しくは、こちらをご覧下さい
 SWZ(Singen wir zusammen!)   
      詳しくは、こちらをご覧下さい


 藤沢国際交流フェスティバルへの参加
   会場   藤沢駅北側サンパール広場
   日時   2022年10月30日(日)
   湘南日独協会のブースで、ドイツ・ビールとドイツ・パンの販売をし、
   ドイツの音楽(BGM)を流し、協会のチラシを配布する計画です。
   ステージではダンケシェーンがアルプホルンの演奏を予定しています。
   当日のお手伝いを頂けると有難く嬉しくお願い致します。
   お問い合わせは伊藤理事(0466-28-3609)までお願いします。
   写真は2016年に参加した時のブースでの様子です。
   その時はドイツ人の方々のブースへのお立ち寄りもありました。

 
ブースでビールの販売の様子      特設ステージでのアルプホルンの演奏


 かまくら国際交流フェスティバルへの参加
   会場   高徳院(鎌倉大仏)
   日時   2022年11月6日(日)
   湘南日独協会はブース設置での参加ではなく、ダンケシェーンの演奏のみでの参加です。
   ダンケシェーンはアルプホルンの他の様々楽器を使用して演奏します。


写真は2016年の演奏の様子です


 会員の皆様へ
投稿のお願い
会員の皆さんの日頃のご活躍を会報でお知らせしたいと思います。 演奏会・展覧会・発表会・講演会等の予定をお知らせ下さい。
会報は季刊、3月、6月、9月、12月の第2日曜日発行予定です。 前月の中旬までにメール・郵便のいずれでも結構です。お待ちしています。

皆様へ、ご協力お手伝いのお願い
季刊の会報Der Windの発送作業を、原則、季刊3月、6月、9月、12月の第2日曜日、午前10時から行っています。
お手伝い頂ける方は、ご連絡頂ければと思っています。

年会費について
これまでに、会費を振り込み頂いた方でお名前の記載がない方が居られます。
会の方へご連絡いただきたくお願いします。

★ご連絡は、 こちらからメールでご連絡ください



 これまでの掲載記事
   (寄稿など)


  会員掲示板(これまでのホームページ掲載記録 - ältere Nummern)
  劇場便り
  音楽の楽しみ方
  マインツから
  Deutsche Witze
  私とドイツ
  皆様から寄せられた岩崎先生への追悼文
  皆様から寄せられた松野会長への追悼文



 これまでの活動


  

 2008年 2009年
 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
 2015年 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
 2020年度 2021年度 2022年度



 関連協会



 日独協会(JDG)

 〒160-0016 東京都新宿区信濃町18番地マヤ信濃町2番館
 受付時間:月〜金 10:00〜18:00
 TEL: 03-5368-2326 FAX: 03-5368-2065
 日独協会による  全国日独協会連合会一覧



 横浜日独協会(JDGY)

 〒247-0007 横浜市栄区小菅ケ谷1丁目2番1号
  地球市民かながわプラザ NPOなどのための事務室内
  (事務局:齊藤・能登)080-7807-7236 Mailはこちらから



 提携協会



 ワイマール独日協会

  Rainer-Maria-Rilke-Straße 10A, 99425 Weimar
   c/o : Peter Käckell
   E-mail : djg-weimar@t-online.de

湘南日独協会 開催行事の予定

 ★催し物に参加を希望される場合は、必ず当方にご連絡を頂き、
  併せて、こちらから連絡を差し上げる連絡先をお預けください

 ★参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡頂いても、受け付ける事が出来ます
  参加される催し物を特定できる様に、催し物の名称と開催日付、参加される方のお名前を
  メール本文に明記した上で、送信してください

  湘南日独協会 催事カレンダー(2022年9月11日版)は、 こちらから、ご覧頂けます

会場の情報
会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
   藤沢市鵠沼石上 1-1-1 江ノ電第2ビル 7階
   TEL 0466-26-3028

会場 藤沢商工会館(ミナパーク)
   〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢 607-1
   0466-27-8888 (代表)


第15回 見て聴いて楽しむ音楽史  
      バロック音楽(その2) ドイツ・バロック音楽

日時 2022年11月 3日(木) 14:30〜16:30
会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
講師 高橋 善彦 氏 湘南日独協会会員
概要 ドイツのバロック音楽を紹介します
    Jan Pieterszoon Sweelinckのオルガン曲
      Variations on "Puer nobis nascitur", SwWV 315
    H.Schützの合唱曲:Musikalische Exequien (葬送の音楽), Op. 7, SWV 281
    D.BuxtehudeのToccata: Toccata in F, BuxWV 157
      カンタータ: Kantate "Herr, wenn Ich nur Dich Hab", BuxWV 38
    G.P.Telemannの"ハンブルクの潮の満干"序曲
      カンタータ: Kantate "Machet die Tore weit", TWV 1:1074
      協奏曲: Air de Trompette, TWV 41:C1
          Concerto grosso in D major, TWV 54:D3 より第1楽章
          Oboenkonzert f-Moll, TWV 51:f1 より第3楽章
          Blockflotenkonzert C-Dur, TWV 51:C1 他

会費 1,000円

11月例会 ドイツで長く働いてみて  

日時 2022年11月 27日(日) 14:30〜16:30
会場 湘南アカデミア 江ノ電第2ビル 7階
講師 隅田 實氏 (元東京三菱銀行ドイツ駐在)
概要 日本企業のドイツ拠点およびドイツの地場有力企業で長年働いた経験から
   感じ得た双方の大きな違いとは?その違いはどこから来るのか、今後の日本にとっての参考点は?

会費 1,000円

懇親会 会場 未定


談話室SAS


談話室SASについてのご紹介は、
こちらをご覧下さい


今後の予定

  談話室(SAS)再開後の実績と今後の予定

月日

プレゼンタイトル

発表者

12月14日

ドイツの弓道

島 新

1月11日

(イースター)Das Osterküken

伊藤志津子

2月8日

ドイツと日本のコロナ対策事情

Hanna Dausch-Miura

3月8日

外国人に対する日本語教育

八尾とし子

4月12日

Die Germanen

勝亦正安

5月10日

時局 アメリカと欧州

藤野 満

6月14日

Opioidkrise in Vereinigten Staaten

木原健次郎

7月12日

ベートーベンと女性達

高橋愉紀

8月9日

休会(夏休み)

9月13日

私の好きなドイツワイン

島 新

10月11日

ハイデッカーに見る死について

下條泰生

11月8日

再生エネルギーと原子力

吉村邦広


  会費 1,000円
  時間 15:15〜17:15
  会場 江ノ電第2ビル 4F(湘南アカデミア)
                        (2022年9月10日 更新)

  参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡ください
  参加される方のお名前、日付をメール本文に明記した上で、送信してください


SWZ(Singen wir zusammen!)  ドイツ語で歌おう!

ドイツの歌(フォルクスリート)をドイツ語で一緒に歌いませんか?
ドイツ語圏(ドイツ, オーストリア, スイス等)には、古くから伝わるしっとりとした美しい歌、皆で楽しむ明るい歌など、 多くの素晴らしい曲があります。

SWZでは、毎月1回、少人数で、歌詞・Episode解説の後、これらの曲を全員で、ドイツ語で歌っています。 歌って楽しむ事が目的ですので、楽譜は使用せず、発声法やコーラスの知識も不要です。 ドイツ語も、ごく基本的な知識があれば大丈夫。 参加された方からは、「中学時代にドイツの歌と知らずに日本語で歌っていた曲を、原語で歌えて楽しい」、 「楽しい曲に巡り合って嬉しい」、「湘南日独協会のOktoberfestで歌うのが楽しみ」、 「練習後の飲み会も楽しい」などのお声も頂いています。

尚、歌詞の事前配布を行っていますので、参加ご希望の方は、事前にお申込みをお願い致します。

最新情報

2022/07/21 の一言報告
"Müde kehrt ein Wandersmann zurück"

Müde kehrt ein Wandersmann zurück, nach der Heimat, nach der Liebe Glück.
Doch zuvor tritt er ins Gärtnerhaus, und kauft für sie noch einen Blumenstrauss.

何年もの旅から故郷にやっと帰りついた旅人。将来を誓い合った愛しい恋人に会う前に、
通りがかりの花屋に入り、花束を求める。求めに応じ花壇から花を摘み始めた花屋の美しい
女主人の頬には何故か涙が。何と彼女は…
と筋書は単純ながら、ドラマチックな展開と、哀調を帯びた美しいメロディーは女性の心を揺さぶり、
涙を誘ったようです。19世紀の典型的なKüchenlied。


活動記録

日付

取り上げた歌

2022.2.28(月)

@Freut euch des Lebens ADer treue Husar
BMein Herz, das ist ein Bienenhaus CKornblumenblau
DRheinische Lieder E O, du wunderschöner deutscher Rhein

2022.3.29(火)

@Der Winter ist vergangen ADer Mai ist gekommen
BNun will der Lenz uns grüssen CDas zerbrochene Ringlein

2022.4.21(木)

@Muss i denn, muss i denn, ADie Forelle
BDas Rennsteiglied CBozner Bergsteiglied

2022.5.26(木)

@Im Frühtau zu Berge AFrankenlied
BWer recht in Freuden wandern will CTreue Bergvagabunden

2022.6.18(土)

@An der Saale hellem Strande AStehn zwei Stern am hohen Himmel BDas Wandern ist des Mullers Lust
CDas Edelweiss vom Wendelstein

2022.7.21(木)

@Müde kehrt ein Wandersmann zurück ARauschende Birken
BNun ade, du mein lieb Heimatland CHohe Tannen

                                 (2022/07/25 更新)
★これまでの活動については、こちらをご覧下さい

今後の予定

月日

時間

場所

会議室

9月15日(木)

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

10月 3日(木)

16:00〜18:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

10月20日(木)

14:30〜17:00

SWZのOktoberfest

La Chambre

11月17日(木)

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

2023/1/19 (木)

15:00〜17:00

藤沢商工会館(ミナパーク)5F

507

  *SWZのOktoberfestについてはこちらを参照ください。

  原則毎月第3木曜日、上記と同じ時間、場所の予定。(8月, 12月はお休み)
  日程は変更される可能性がありますので、毎回、事前にご確認下さい。

  1. 注意事項
   マスク及び簡単なフェイス・シールド(又はマウス・シールド)をご持参下さい。
  2. 会費 \1,000

  問合せこちら からメールでご連絡ください
   お名前、お問い合わせ内容をメール本文に明記した上で、送信してください
  参加の申し込みは、 こちらからメールでご連絡ください
   参加される方のお名前、日付をメール本文に明記した上で、送信してください

                                      SWZ担当:木原

 寄稿
     5月例会 講演「第一次世界大戦を振り返り、現代を考える」を聴いて (槙 卓)
     6月例会 講演「ドイツ連邦共和国憲法と日本国憲法」を聴いて (宮崎 征)
     7月例会 講演「ドイツのコロナ対策」の講演をきいて (真部 淳)
     クラシック音楽の楽しみ方 第15回 音楽作品に付いている番号 (高橋 善彦)
     劇場便り その30 (志賀 トニオ)


5月例会
  講演「第一次世界大戦を振り返り、現代を考える」を聴いて
    講師 : 木原 健次郎氏

会員 槙 卓


1.講演について
講演では、カラーでの古地図を含むかなり詳しいレジメが配布された。 主な内容は以下の様に報告すると共に、私なりに振り返り、現代を考えてみた。

第一次世界大戦の終了を受けて開催されたのベルサイユ会議が、 第二次世界大戦までのドイツの歴史を決定づけた。 ベルサイユ会議で決定された巨額な賠償金、ラインラントの非武装化、 賠償金支払い遅滞による連合軍のラインラント進駐、東プロイセンの分離(ポーランド回廊

地域のポーランドへの割譲)、軍の縮小(特に空軍、 戦艦の建造は制限された)等はドイツ人には受け入れがたいものであった。 ドイツはそれほど大敗北を喫したのかとのドイツの人々の疑問が後のナチスドイツの台頭をもたらした。 ナチスの運動はまさにベルサイユ条約の打破であった。

第一次世界大戦と日本を振り返ると、日本は、小さな勝利(第一次世界大戦)を得たが大きな敗北(第二次世界大戦)を被った。

日本は日英同盟の関係、とは言っても自国の利益の拡大のため第一次世界大戦でドイツに参戦、 ドイツ領の青島を攻撃、ドイツ領南洋諸島も攻撃、イギリスの要請でヨーロッパに小艦隊を派遣した。 日本は、第一次世界大戦では、かたちの上では戦勝国となった。当時一等国になったと多くの日本人は喜んだ。 しかし英米等の本当の戦勝国からは低く見られていた。 戦争に勝ったとして大戦後日本はさらに世界に押し出そうとした。 その多くは隣国中国への進出だった。対支21か条を要求、青島を占有したその後返還をも求められた。

その後ロンドン海軍軍縮会議など英米は日本を対等の戦勝国とみなさず(歴史的、 客観的にみれば英米の立場は当然と思われるが当時の日本人はそうは思わなかった。) 戦勝国の地位を認めたのはなんと敗戦国のドイツであった。このため日本はドイツと親密になっていった。 この延長線上に第2次世界大戦があり大敗に繋がった。

2.身内の話
話を聞いていて、第一次世界大戦に関して、身内や知り合いの事が幾つか思いだされた。
・日本が青島を一時占領した時、家内の祖父は青島に移住した。その後青島の返還を求められ退去させられ大連に移住した。
・私の幼稚園の同級生の松江勇吉君の大叔父松江豊寿陸軍大佐は第一次世界大戦で捕虜にした ドイツ兵の徳島の坂東捕虜収容所の所長をしていた。 捕虜達でオーケストラを編成させベートーヴェンの交響曲第9を演奏した。 その後第9は全国で演奏された。世界で最も第9演奏が盛んな国になった。
・私の大叔父は当時東北帝大のドイツ語の先生をしていた。 彼の友人である東北帝大の教授、石原純はドイツに留学経験がありアインシュタインと 同じ大学で研究していたことがあり、ドイツ語の翻訳家でありかつ物理学者であった。 このため世界で初めてアインシュタイン全集を発刊した。 今、私の自宅にはそのアインシュタイン全集がある。 アインシュタインは、ノーベル賞受賞時来日盛大な歓迎を日本で受ける。 北海道から九州までの各大学で講演、東北帝大では教授就任を依頼している。 就任は実現しなかったが、アインシュタインは非常に感謝し石原氏に感謝の手紙を送った。

以上、講演を聴いて、諸々について考えると、どこの国に対しても力でおさえつけることは後々に禍根をのこすことになると、強く感じた。


会場風景


6月例会
  講演「ドイツ連邦共和国憲法と日本国憲法」を聴いて

    講師 : Dr.ハインリッヒ メンクハウス教授

会員 宮崎 征

講師は、明治大学法学部教授のDr.Heinrich Menkhaus教授である。 湘南日独協会での講演は2017年に次いで2度目となっている。 教授は、ドイツのミュンスター大学法学部を卒業し、同大学にて法学博士号をとられ、 ドイツおよび、欧米、日本で、法学法律関係の研究、修養に努められた。 そして、ドイツの大学(ミュンスター大学、マールブルク大学、ボン大学ロースクール)などで、 教鞭をとられ、また、長年にわたり日本の大学で教鞭をとられている。 日本語は堪能であり、わが国の歴史文化にも精通されている。 私は、教授とは在日ドイツ商工会議所で机を並べた関係で旧知の仲であり、 今回、特に親しみを持って幅広く学習させて頂いた。その全てを紹介することが出来ないが、 特に興味を抱いた一部の紹介と感想を以下にまとめた。

日本とドイツは共に、第二次世界大戦の敗戦国だったが、互いに対する相互の評価は高く、 現在では近代国家として、様々な分野において深い友好関係で結ばれている。

日本国憲法では、以下のように明記されています。 日本国民はその全土において、自由と平和がもたらす恩恵を享受できます。 日本国民たる要件は法律でこれを定められ、その支配については憲法の前文に記載され、 またその権力は日本国民の代表者がこれを行使します。

憲法を制定する基礎となる「基本権」に加えて、様々な義務も挙げられています。 勤労の義務、子弟教育の義務、納税の義務等に関しては、立憲主義と義務の規定は似合いません。 また「基本権」に関する具体的な制限が不明瞭なのも問題を残しています。

憲法第九条も度々問題点と解釈が議論されています。 朝鮮戦争勃発で、日本国憲法制定に深く関与したアメリカは失敗したと思ったことでしょう。 他方で、日本は特需景気にも恵まれ、戦後ずっと軍備にあまり資金を注ぎ込むことなく、 経済が想定外の大発展を遂げることが出来ました。 しかし、自衛隊と憲法第九条に関して長年議論されていますが、なかなか進展していません。 ドイツでは日本の憲法にあたる基本法があり、改正は迅速に行われています。 その他にも日本国憲法にはいくつかの問題点が残されています。 例えば、人工知能や意識できるロボットに対する権利をどう扱うか。 これも非常に重要なテーマで、日本人に欠けている未来を見据えた議論が必要です。

戦後何度も憲法改正を行って来たドイツと、放置してきた日本の怠慢は、どう比較すべきでしょうか。 先進国であるならば、厳しい対応が必要です。

   
メンクハウス教授              講演会会場              


7月例会
  講演「ドイツのコロナ対策」の講演をきいて

    講師 : ハンナ ダウシュ 三浦さん

真部 淳

2022年7月24日(日)の7月例会の講演会「ドイツにおけるコロナ対策」に出席しました。 おりしも、オミクロン株BA.5が燃えさかっている最中、ようやく第6波が下火となり、 色々なイベントが、通常に戻りつつある中で、再び燃え上がり第7波になったわけです。 講演会そのものは予定通り行なわれましたが、あとの懇親会は安全をみて中止になりました。残念でしたが。

ドイツ人である ハンナ・ダウシュ・三浦 さんがドイツの状況を色々説明してくれました。 ドイツも日本と同じように生活が戻りつつあるようですね。 マスクは室内ではするが室外ではしないが、現在のドイツと日本の大きな違いのようです。

過去の経緯を詳しく説明してくれましたが、 「連邦首相も州首相会議も感染対策について決定することはない」ということで国と州政府が調整しながら、 実情に合わせて、対策をコントロールしていたようです。 2022年7月19日現在のドイツと日本の感染状況の数値データを比較して示してくれましたが、 直近1週間の新規感染者率人口100人当たりはドイツ0.7人、 日本0.5人でした。現在、そんなに大きな違いではないわけです。 むろん時期によって大きく変動するわけですが。 コロナが始まってから累積の死者数率は人口100人当たりドイツは0.2人、 日本は0.02人で10倍差と大きく違います。世界に比べ日本はいいと胸を張るところですが、 東南アジアの諸国と比べると胸を張れないことになっています。 欧米と東南アジアでどうしてこんなに違うのかということが、今でも解明されない謎となっています。 あと、医療用マスク着用規定のあるところでは非着用者に50-250ユーロの罰金、飲酒が禁止されている公共の場所で の違反者にはやはり同額の罰金と、罰金による厳しい規制があります。 逆に、勤務者、自営業者、小企業、文化人には素早い、手厚いサポートがあったようです。 説明はハンナさんの人柄を表して、丁寧に、穏やかに話されました。 聞いていて癒されました。ハンナさんは日本人の夫君が十年程前かにお亡くなりになった後、 母国に戻られようかとも考えましたが、日本に留まられる意思を決め、 現在に至られたそうです。こういう方が、日独の架け橋になっていてくれることはありがたいことですね。

なお、報告者は群馬県から藤沢まで来訪しています。 わざわざ遠い所からくるものだと思われると思います。 藤沢にくるきっかけは明治大学のドイツ人教授の憲法についての講演会だったかも知れません。 私は日本国憲法、天皇制とか、9条とかに、強い関心を持っていました。 ドイツ人の方が日本の憲法をどう思っているかききたいと思いました。 当日、教授は途中でも質問してかまわないと言ってくれたので、矢継ぎ早に、 疑問に思ったことを次々と質問しました。面白かったです。

その後、湘南日独を紹介してくれた友人が、 トーマスマンのことを講演するので聴きにきてくれと言ったので、行ったこともありました。 そんな事で湘南に時々お邪魔しています。

   
講演するハンナさん                 講演会場             


クラシック音楽の楽しみ方  第15回

会員 高橋 善彦

今回は音楽作品に付いている番号についての話です。
皆さん、ご存じのシューベルトの「未完成」交響曲は、現在、交響曲第7番と番号が付いています。 第8番じゃなかった?と思われる方もいらっしゃると思います。 かつて第8番と番号が付いていました。もう一つ有名なドヴォルザークの交響曲「新世界より」は、 現在、交響曲第9番ですが、かつて第5番とされていました。


この写真は、1961年3月に録音された、この曲の名盤のLP ジャケットです。第5番となっています。

この様なことは様々な事情で起きます。例えば、新しく作品が見つかった、 作品の作曲年を推定する資料が新しく見つかった等は代表的な事情です。

左の下、未完成交響曲のシューベルト自身による手書きスコアの表紙には、 Sinfonia in H moll von Franz Schubertと書いているだけです。番号は書かれていません。

作曲家によりますが、交響曲などの作品に番号を付けていない例は多くあります。 このように番号が付いていない曲に、 曲の調性(未完成交響曲の例では、ロ短調(h-Moll))を呼び名に付けています。 しかし、同じ調性の作品も出て来ますので、この呼び名だけでは作品を特定できません。

一般的には、音楽学者が作品の作曲時期などを周囲の文書などから調査し、 作品の目録、作品全集を整備します。その上で番号を決め、作品を特定できるようにします。

シューベルトの作品目録は、オーストリア出身の音楽学者 Otto Erich Deutsch が1951年に整備しています。 この目録で付けられた番号を、ドイッチュ番号とかD番号と呼びます。 そして、現在、シューベルトの未完成交響曲は、D番号を付け次のように記述して作品を特定しています。

    交響曲第7番『未完成交響曲』ロ短調 D759

このD番号は、ドイッチュの死後、ドイツの音楽学者達が引き継ぎ、 1978年に国際シューベルト協会が、改訂版を作っています。 この時に、交響曲の番号が8番から7番に変わっています。

シューベルトの交響曲には、数曲の未完成の作品があります。未完の交響曲の一つに ホ長調 D729があります。 第4楽章がオーケストラ編成になっていません。ピアノ版のスケッチは出来上がり、そして、楽譜の最後にはFine と書かれています。 シューベルトの死後、研究家が補筆し、全曲を演奏できる状態になっていたため、1951年のドイチュ目録では作曲年代順に、 このホ長調の交響曲 D729を第7番とし、『未完成交響曲』D759を第8番としています。 しかし、1978年、ドイチュ目録を改訂する際に、補筆のあるホ長調の交響曲 D729を外し、 未完成でも広く知られていた『未完成交響曲』D759を第7番としています。

ドヴォルザークの交響曲「新世界より」の番号が変更された経緯は、もう少し単純な事情です。 かつて、交響曲第5番「新世界より」とされていたのは、 作曲の順番ではなく出版された順番です。 その後、1951年からチェコで始まったドヴォルザーク全集の出版に際して、 譜面の内容、作曲年代を見直し、作曲順に番号を整理し、現在の第9番となっています。 それまで出版されていなかった4曲の交響曲、現在の第1番から第4番の交響曲も1961年までに出版されています。

ドヴォルザークの作品の作曲年代について紛らわしいことが多い為、 チェコの音楽学者のブルクハウザー(Jarmil Michael Burghauser, 1921-1997)が作品リストを整備し、 その番号、ブルクハウザー番号 (B番号)を使っています。

    交響曲第9番『新世界より』ホ短調 op.95, B178

この2つの名曲の例のように、作品に付けられた標題や愛称も、作品の特定に有効ですが、 全てに付いている訳ではありませんので、やはり、作品の特定には、作品目録番号が有効です。

作品目録番号
この様に作品を特定するための、D番号、B番号に相当する番号(目録番号)は、 多くの作曲家の作品にも使われています。 目録には、作曲年代の順番に分類したものと、作曲年の特定は難しいとして音楽の分野に分類した作品目録があります。 代表的な番号を紹介します。

BWV Bach Werke Verzeichnis バッハ作品目録番号
ドイツの音楽学者シュミーダ (Wolfgang Schmieder, 1901-1990)が編纂した、 バッハの作品目録に使われている番号です。BWVは作曲年代順ではなく、音楽の分野に分類して並んでいます。 例えば、1〜231はカンタータ、モテット、1041〜1065は協奏曲と音楽の分野ごとに並んでいます。 カンタータの中の順番には意味がありませんが、音楽の分野は細分化しています。 1から200が教会カンタータ、201から231は世俗カンタータとなっています。

音楽の分野別に作品を分類している目録の例
ハイドン (Franz Joseph Haydn, 1732-1809)
 ホーボーケン番号 (Hob.):オランダのホーボーケン(Anthony van Hoboken, 1887-1983)が編纂
ヘンデル (Georg Friedrich Handel, 1685-1759)
 HWV:独のベルント・バーゼルト(Bernd Baselt, 1934-1993)が編纂
テレマン (Georg Philipp Telemann, 1681-1767)
 TWV:独のマルティン・ルンケ(Martin Ruhnke, 1921-2004) による編纂
ヴィヴァルディ (Antonio Lucio Vivaldi, 1678-1741)
 リオム番号 (RV.):デンマークのペーター・リオム(Peter Ryom, 1937-)による編纂

年代順に整理している目録の例
モーツァルト(Wolfgang A, Mozart, 1756-1791)
 ケッヘル番号(K. KV.):オーストリアのケッヘル(Ludwig von Köchel, 1800-1877)による目録
ケッヘルは年代順に作品を並べています。研究が進み見直され、作品が新しく発見されて、 第8版まで改訂しています。一般には、既に初版の番号が浸透していますので、例えば、

    交響曲第25番ト短調 KV.183 (KV.173dB)

のように、初版の番号(改訂版の番号)を併記します。

シュッツ (Heinrich Schütz, 1585-1672)
 SWV:独のビッティンガー (Werner Bittinger)が、約500曲の作品を1960年にほぼ年代順に整理しています。

作品番号 (Opus番号)について
op.10などと記入する作品番号(op番号)は、誤解されている事が多いのですが、 基本的に出版の順番です。出版する場合、複数の曲を1冊にまとめた曲集の場合が多くあります。 例えば、ショパンの「黒鍵の練習曲」はop.10-5です。これはOpus 10の曲集の5番目の曲を指します。 ショパンのように人気があり、出版も多い作曲家の場合、比較的多くの作品を特定できます。
それでも、ショパンの作品にもop.番号の付いていない作品は多く、作品を分類するために使われている番号が2種類あります。
 KK番号:ポーランドのクリスティナ・コビランスカ(Krystyna Kobylańska, 1925-2009)の編纂
 BI番号:モーリス・ブラウン (Maurice Brown*)の編纂
が使われています。
 *Maurice J.E.(John Edwin) Brown(1906-1975) :
 Schubertの作品の研究等、英国London出身の音楽学者

ヴィヴァルディの作品の場合は、やや極端です。 ヴィヴァルディの協奏曲やソナタのいくつかは存命中に出版されています。 出版された曲集は全部で13冊の曲集(op.1〜12とop.番号無しが1冊)です。

現在、ヴィヴァルディの作品とされている曲は800を超えています。 RV.番号は2007年版で812まであります。 これに比べて、op.番号の付いた曲集は13冊、うち7冊の曲集には12曲を、6冊には6曲を掲載していますので計120曲、 全作品の6分の1程度に留まります。

ヴィヴァルディの作品の特定にはRV.番号を使います。 例えば、1724年頃に出版された12の協奏曲集『和声と創意への試み』は op.8です。 この曲集には、有名な「四季」が含まれ、曲集の第1曲目が"春"です。
    協奏曲 第1番 ホ長調 op.8-1, RV.269 "春"
となります。ヴィヴァルディほどの人気者の作品がこれほど出版が少ないのは、 VeneziaのPieta 慈善院に籍を置きながら多くの街で、 作曲家、Violin名手として活躍し多忙であったこと、出版による収入に興味が無かった事が、理由ではないかと思います。

どうぞ、音楽を探す時などに、参考としてください


劇場便り その30

これまでの劇場だよりは、こちら からご覧頂けます

ブレーマーハーフェン 志賀 トニオ 氏

いよいよ8月はシーズンの幕開けです。 何年働いていても、シーズン初日は緊張するものです。 今年は9時に全員が大ホールに集合し、総支配人からの挨拶と新規契約者の紹介がありました。 オーケストラ奏者から始まり、オペラ、バレエ、演劇、大道具、メイク、事務等の新しい顔ぶれが20数名、 舞台に登壇し、記念撮影が行われました。その後は劇場のカフェテリアで顔合わせ。 その新しい仲間との挨拶や、夏休みの思い出話に花を咲かせます。 そしていよいよ11時からそれぞれの持ち場で仕事が始まります。 オペラ部門は一つ目の作品の"マクベス"(ヴェルディ)の立ち稽古、 二つ目の作品のミュージカル"ヘアスプレー"の音楽稽古、 シーズンのオープニングガラコンサートの音楽稽古と その翌日にある劇場祭の稽古があります。これらが同時進行でありますので皆大忙し。

私は今シーズン上記のミュージカル"ヘアスプレー"の正指揮者(Musikalische Leitung)を任されたので、 その仕事内容をご紹介しましょう。 "ヘアスプレー"は1960年代のアメリカを舞台とした、人種差別をテーマにした作品です。 毎週ゴールデンタイムに放送される音楽番組に歌って踊れる若者が10人レギュラーとして出演し、 ティーンエイジャーの憧れの的となっています。 しかし、そのレギュラーになるには見た目の良い白人である事が暗黙の了解となっています。 そこに歌も踊りも上手だけど、太っている白人のトレイシーがオーディションを受けにいくのですが、 太っていることを理由に黒人の友人と共に門前払いをくらいます。 トレイシーはその後、黒人の友人達からさらに踊り方を伝授してもらい、 寛容である番組司会者が彼女の高校を訪問した機会に歌と踊りを披露する事でレギュラーを勝ち取ります。 お茶の間の人気者になった彼女は、黒人の友人達に恩を感じ、彼らも同じ番組で採用されるべきだと声を上げ、 多くの抵抗勢力に立ち向かっていくのです。

さて、プロダクションの正指揮者としての最初の仕事は歌手の割り当てです。 最終的な権限は総支配人及びオペラディレクターにあるのですが、 音楽部門の責任者として意見する権利があります。 具体的には、オーディションの時に上記の二方、演出家と共に審査員として参加し、 ゲストとして採用する歌手を決定します。 ミュージカルの場合、劇場の契約団員以外にも多くのゲストを採用する事が多いので、 役柄に合った歌手を採用する事は公演の成否を大きく左右します。 毎年1月頃に来シーズンのオーディションが始まり、適格な人が採用出来るまで何度も繰り返されます。 今回の"ヘアスプレー"の難しい所は黒人のミュージカル歌手を見つける事でした。 女性5人、男性4人が必要で、著作権者の指定で黒人を採用する事が義務付けられていました。 特に男性は難しく、私はオーディションの時に伴奏も担当したのですが、 残念ながらプロのレベルに達していない参加者が多く、 オーディションを繰り返しても状況は変わりませんでした。 そこで著作権者と交渉し、黒人でなく褐色の歌手、所謂ラテン系の人も採用できるように認めてもらい、 なんとかこの問題を解決することができました。

次の問題は音楽番組の10人のレギュラーを見つける事でした。 彼らは歌って踊れるミュージカル歌手で、見た目が良い白人でなければならないので、 人選が非常に難しいのです。そこで、劇場のバレエ団のダンサーに踊ってもらう事にし、 歌は合唱団が歌う事に。その後私の提案で小中学生の合唱団も参加する事にし、大所帯のアンサンブルが出来上がりました。

出演者が決定したら、次の仕事は楽譜の作成です。 出版社から届いたヴォーカルスコアとオーケストラの楽譜を手直しして、 皆に配布します。音符とテクストの訂正やカット、場合によっては音楽的な指示も楽譜に書き込み、 少しでも稽古が円滑に進むようにしていきます。 特にミュージカルの場合、音の間違いが多いので指揮者泣かせなのです。 そして楽譜を配布する時期も重要です。 ワーグナー等の難しく量の多いヴォーカルスコアは立ち稽古開始1年程前に配布し、 ミュージカルの場合最低3か月前には配布しなければなりません。 出版社から楽譜が届いたのが4月で、9月下旬が立ち稽古開始なので、 夏休みが6週間ある事を考慮すると、5月下旬には楽譜を完成させて配布しなければなりません。 さっそく作業に取り掛かると、案の定ミスが大変多い楽譜で大変でした。 何より和音が複雑で、ミスなのか、そうでないのか判断のつかない所もあり苦労しました。 オーケストラの楽譜は稽古開始2か月前に配布する必要があったので、 ヴォーカルスコアの後に夏休め前に完成しました。ヴォーカルスコアを配布したら、早速歌手との音楽稽古の開始です。


一家で夏休み ベニスへ


トニオさんの所属する劇場へお出かけの4姉妹


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