湘南日独協会会報 Der Wind

 VOL.20 NO.4 通巻 119
 発行 2018. 7.15
 更新 2018. 7.21
   

 連絡先

 TEL: 0466-26-3028
 FAX: 0466-27-5091
 Mail:
 jdgshonan.official@gmail.com
   

 ご案内

 湘南アカデミアの地図
 〒251-0025
 藤沢市鵠沼石上1-1-1
  江ノ電第2ビル7F
   


ご挨拶
会長からのご挨拶           会長 松野 義明



会員の皆様へのお願い

投稿のお願い
会員の皆さんの日頃のご活躍を会報でお知らせしたいと思います。 演奏会・展覧会・発表会・講演会等の予定をお知らせ下さい。 会報は原則奇数月の第2日曜日発行予定です。 前月の中旬までにメール・郵便のいずれでも結構です。 お待ちしています。

皆様へ、ご協力お手伝いのお願い
隔月発行の会報Der Windの発送(奇数月第2日曜日午前10時〜)、国際交流会そしてオクトーバーフェスト、 来年の記念行事等へのお手伝いを是非お願いいたしたく、皆様からのご連絡をお待ちしております。 皆様とご一緒にさらに楽しい会にしてゆきたいと願っております。

年会費についてのお尋ねとお願い
会費を振り込み頂いた方でお名前の記載がない方が居られます。会の方へご連絡いただきたくお願いします。 また、まだお振り込み頂いていない方は早めにお願いいたします。


湘南日独協会の新しいメールアドレスのお知らせ

湘南日独協会のメールアドレスが新しくなりました
協会へのご連絡にご利用ください
jdgshonan.official@gmail.com




湘南日独協会 創立20周年記念行事
湘南日独協会の創立20周年を記念する行事が既にはじまっています
2月には、ブルーノ・タウトが設計した日本にある唯一つの建築物、熱海にある「旧日向邸」を見学し、 5月には、創立20周年記念コンサート、アムゼル15周年記念コンサートが、鎌倉芸術館小ホールにて 開催され、盛況のうちに楽しい演奏会となりました。

9月には、8日、9日に講演会、座談会、懇親会、ワイン説明・試飲会が予定されています。
10月21日には、恒例のオクトバーフェスト、11月17日にはドイツ料理を楽しむ会も予定されています。 どうぞ、詳細なお知らせをご覧いただき、予定して頂ければと存じます

詳細は、創立20周年記念行事のご案内 を、ご覧ください


日程 行事 場所・講師
9/8 (土) 講演会
 10:00 - 11:30  日本民族学・文化人類学の二十世紀
          −日本とは何かを問い求めて−
 12:30 - 14:00  ドイツ生まれ日本育ちの歌
 14;30 - 16:00  現代に生きるグリム童話
 16:30 -     懇親会
ミナパーク 502
  J. Kreiner

  若林 倖子
  橋本 孝
ポルトヴィーノ
9/9 (日) 座談会とワイン試飲会
 13:00 - 14:30  在日ドイツ人との座談会
 15:30 - 17:30  ドイツワイン説明・試飲会
  
  
ミナパーク 503
ミナパーク 504
  賀久 哲郎
  木村 薫
10/21 (日) オクトバーフェスト 藤沢市民会館
 第一展示集会ホール
11/17 (土) ドイツ料理を楽しむ会
 11:00 - 15:00
シーズ・エチュード

記念コンサートが盛会に終了

湘南日独協会創立20周年・混声合唱団アムゼル15周年記念コンサートは、鎌倉芸術館小ホール600席をほぼ満席にして盛会に終了致しました。当日は晴天で早くから並ばれる方も多く予定を早め開場し、ドイツ大使館フォン・リムシャ公使、鈴木藤沢市長、創立当初に協会運営に尽力された鎌田哲男夫妻がいわき市から、川本美臣氏夫妻が佐倉市から駆け付けられました。

松野美智子会員のヴァイオリン演奏と合唱団アムゼルの熱い演奏で盛り上がり、フィナーレをオペレッタ「こうもり」を共演賑やかに、笑顔笑顔のコンサートでした。

    
(左)公使の通訳をする松野会長    (右)挨拶される鈴木藤沢市長
松尾鎌倉市長からは祝電を頂きました。


    
(左)ヴァイオリン演奏          (右)いわき日独協会よりの額の贈呈



出演者とコンサートの運営に関わった皆様





 これまでの掲載記事
   (寄稿など)


  劇場便り
  マインツから
  Deutsche Witze
  私とドイツ
  会員掲示板(お知らせなど)
  これまでの協会主催イベントについて:イベント情報
  皆様から寄せられた岩崎先生への追悼文



 活動案内


  

_2008年活動_ _2009年活動_
_2010年活動_ _2011年活動_ _2012年活動_ _2013年活動_ _2014年活動_
_2015年活動_ 2016年度活動 2017年度活動 2018年度活動



 関連協会



 日独協会(JDG)

 〒160-0016 東京都新宿区信濃町18番地マヤ信濃町2番館
 受付時間:月〜金 10:00〜18:00
 TEL: 03-5368-2326 FAX: 03-5368-2065


 横浜日独協会(JDGY)

 〒223-0058 横浜市港北区新吉田東2-2-1-913
(事務局:能登)045-633-8717



 提携協会



 ワイマール独日協会

  Rainer-Maria-Rilke-Straße 10A, 99425 Weimar
   c/o : Peter Käckell
   E-mail : djg-weimar@t-online.de

point mark 20周年記念特別行事
詳しくは、創立20周年記念行事のご案内をご覧ください

講演会
日時 2018年 9月 8日(土)
会場 ミナパーク 5階 会議室 502号室
参加費 無料
 I. 10:00〜11:30 講師 Dr. Josef Kreiner
 「日本民族学・文化人類学の二十世紀
   −日本とは何かを問い求めて−」
 II. 12:30〜14:00 講師 若林 倖子 氏
「ドイツ生まれ日本育ちの歌」
 III. 14:30〜16:00 講師 橋本 孝 氏
 「現代に生きるグリム童話」

懇親会 16:30〜18:00
会場 レストラン ポルトヴィーノ
参加費 4,500円 事前申し込み


在日ドイツ人との座談会、
  ワイン説明・試飲会
日時 2018年 9月 9日(日)

 I. 13:00〜14:30
   在日ドイツ人との座談会
会場 ミナパーク 5階 会議室 503号室
参加費 無料

 II. 15:30〜17:30
  ドイツワイン説明・試飲会
会場 ミナパーク 5階 会議室 504号室
講師 賀久 哲郎 氏、木村 薫 氏
参加費 3,000円 事前申し込み


point mark 第43回
Schwatzerei am Stammtisch
日時 9月18日(火) 15:00〜17:00
会場 ミナパーク 5階
会費 1,000円

point mark 第62回
Singen wir zusammen
歌で楽しむドイツ語
日時  9月 24日() 15:00〜16:30
会場 ミナパーク 5階
会費 1,000円

テーマ パーティ向けの歌

問合せ・申込み 電話またはメールで
0466-28-9150 (木原) mail icon

※詳細はこちらをご覧ください。
※これまでに扱った曲目についてはこちらをご覧ください。

point mark 湘南オクトーバーフェスト
日時 10月21日(日) 14:30〜17:00
会場 藤沢市民会館 第一展示集会ホール
会費 6,000円

参加申し込み 申込用紙は9月発行予定の次号に同封する予定です、どうぞ予定表への書き込みなどお忘れなきようお願いいたします。

point mark 第63回
Singen wir zusammen
歌で楽しむドイツ語
日時 10月 8日() 15:00〜16:30
会場 ミナパーク 5階
会費 1,000円

point mark 第44回
Schwatzerei am Stammtisch
日時 10月 16日 (火) 15:00〜17:00
会場 ミナパーク 5階
会費 1,000円

point mark 第45回
Schwatzerei am Stammtisch
日時 11月 13日 (火) 15:00〜17:00
会場 ミナパーク 5階
会費 1,000円

point mark ドイツ料理を楽しむ会
日時 11月 17日 (土)
会場 シーズ・エチュード(片瀬山)
講師 大石 Christine Sachie 氏、鈴木 洋子氏
会費 4,500円

料理を通してドイツ文化に親しむという趣旨の企画です。講師と一緒に調理をし一緒に頂くという楽しい時間にしたいと思いますが、料理の賞味だけでの参加も結構です。

point mark 第64回
Singen wir zusammen
歌で楽しむドイツ語
日時 11月 18日() 15:00〜16:30
会場 ミナパーク 5階
会費 1,000円


開催イベントについてのお知らせ







寄稿



湘南日独協会創立20周年おめでとうございます
 合せて 混声合唱団「アムゼル」創立15周年おめでとうございます

合唱団「アムゼル」で歌う楽しみを知る

会員  アムゼル団員 橋本周也

結成後1年の2004年の春に入団。当時団員は20人位だったでしょうか、それから14年が経過した今、50人の大合唱団に成長したのは正に夢のようです。

そんな中、今年5月18日に開催された「創立15周年記念コンサート」にメンバーの一員としてステージに立ち、 仲間達と歌えたことに大いに喜びを感じています。そんな「アムゼル」の活動を通して自分を振り返ってみたいと思い筆を執りました。
入団した頃は「湘南日独協会」が主催する行事のアトラクションへの出演や、「ウルマー・カンマ―・アンサンブル」、 「ジルヒャー男声合唱団」など、訪日の合唱団と共演する「日独交流のコンサート」で毎年のようにステージに立つ機会がありました。 もちろん原語で歌うわけですが、私たちの歌が果たしてドイツからやってきた人たちに理解してもらえたかは疑わしく、 私は少なからず緊張して歌っていたことを覚えています。 入団5年後の2009年には藤沢市合唱連盟に加盟し、 その年から毎年夏に開催される「ふじさわ合唱祭」に参加することが一つの目標となりました。 それに伴って団の纏まりも一段と良くなり、梶井智子先生の情熱的なご指導と内海祥子先生の素晴らしいピアノ伴奏とが相俟って、 レパートリーを広げながら合唱団の歌唱力を上げることが出来たことと思います。 そして2013年開催の「10周年のコンサート」では、数多のドイツ歌曲に取組み、歌う楽しみを体感しました。


橋本氏の入団した当時のアムゼル

アムゼルの「15周年記念コンサート」に寄せて
先の10周年コンサートを経験して5年、成長したアムゼルの「15周年記念コンサート」の出来栄えなど、私なりの感想について触れてみます。

第1部の日本歌曲では、日本人なら誰でも思わず口ずさんで歌える日本の四季の歌4曲で、観客の皆さんの雰囲気を和らげることが出来たかなと思います。最初の「荒城の月」は無伴奏でじっくりと歌い、次に湘南の辻堂海岸で作詞されたという「浜辺の歌」は、ご当地に因んだ選曲でした。続く「赤とんぼ」、「雪の降るまちを」は、季節外れの感もなく普段の練習通りに歌えて、まずまずのスタートでした。

第2部はこのコンサートのメインイヴェント。先ずはモーツアルトの「夕べの想い」、「別離の歌」の2曲、そしてブラームスのワルツ集「愛の歌」より6つの小曲、最後はクラッシクファンなら誰でもご存じの曲、J.シュトラウスUの「美しく青きドナウ」のドイツ歌曲を歌い上げて、客席からは盛大な拍手を頂きました。ここで歌った曲はいずれも2年を超えるレッスンを積み重ねてきました。特にブラームスの「愛の歌」は私たちアムゼルのこれまでの歌唱力を超えた難度の高い曲で、習い始めの頃は音程やリズムの調和がうまくとれず、なかなか練習に気乗りしませんでした。今振り返ると正直な気持ち、“お客さまに聴いて頂ける代物” になるとは、私にはとても思えませんでした。それでも、私たち団員の退く心の中に踏み込んだ熱意あふれる我らが智子先生の指揮・指導のお蔭で、各パートがまとまりアンサンブルらしいものが徐々に出来てきました。 “練習はウソつかない”との喩は、こういう時に使う言葉であったと認識した次第で、練習にお付き合い下さった両先生には心から感謝しております。

そして第2部の後半は映画音楽とオペレッタ。F.デーレ「すみれの花咲く頃(宝塚歌劇のテーマ)」、ハイマンの「ただ一度だけ」(会議は踊るより)の2曲を歌う。その後は、ステージ一杯に広がってJ.シュトラウスUの喜歌劇「こうもり」より「シャンパンを讃える歌」を歌う。女声合唱、梶井先生のソロ、男声合唱があり、続いて「こうもりのワルツ」を歌いながらステップを踏むという合唱団「アムゼル」ならではの得意ワザを披露すると、このアトラクションに会場一杯の聴衆からは拍手喝采の大受けでした。

私はダンスが下手で元々踊りながら歌うなどという器用なことはできないので、このステージは遠慮させて頂きましたが、舞台の裾で頑張った皆さんに拍手。その後、アンコールに応えジーチンスキー作曲の「ウィーン、わが夢の街」で再登場し、ほぼ1時間近くのステージを終えて最後はロビースマイルでお越し下さった友人、知人に感謝とお礼を申し上げました。




第一部の舞台


ブラームスのワルツ集「愛の歌」より


J.シュトラウスUの喜歌劇「こうもり」より「シャンパンを讃える歌」



湘南日独協会創立20周年を迎えて


会員  大石 則忠


大石氏は前から2列目の向かって右の1番目、奥様は同列3番目です

1998年11月湘南日独協会の設立総会が鎌倉のPark Hotelで催されたのを鮮明に記憶している。初代会長は岩崎英二郎氏でした。後の二代目織田正雄氏及び三代目松野義明現会長も出席されていました。来賓としては藤沢、鎌倉の市長、鎌倉市の姉妹都市Weimar市の独日協会会長ほかを囲んでの発会式記念写真がスタートポイントです。発起人の要として大活躍された江ノ電沿線新聞社の当時社長の吉田克彦さんの設立意欲に負うところ大でありまた。

湘南地域には戦前からドイツに関連が深い名士が多かったと存じますが、殆んどの方々が東京サイドで活躍しておられたせいか当地での協会設立はむしろ遅かったのではないかと思います。発起人の皆様の熱意の賜物で今日があると思います。

私事になりますが、家内の母親Hedwig Weckel Koh (1909−2012)はLeipzig出身でLeipzig国立歌劇場に所属したバレリーナでした。大正時代にLeipzig高等音楽院に留学中の高勇吉と知り合い、高勇吉の帰国後、昭和初期(1928)に霊南坂教会で結婚し渋谷の桜ケ丘に新居を構えたそうです。ほどなく逗子に移り住みドイツ人の仲間も増え、戦後は鎌倉に転居し湘南とは縁が深くなりました。“遥かなる波の音”と題したNHKのテレビ番組に取り上げられた、ヴァイオリン英才教育として知られる鈴木メソッド創立者の夫人ワルトラウト・ブランケさんは仲の良い友人で番組でも紹介されています。其のほかにもドイツ人の友人は多く、釜石市長(1955-62)であった鈴木東民氏夫人トウルーデさん、日本薬学界の創成期に貢献された長井長義氏(1845-1929)のテレーゼ・シューマッハ夫(1862-1924)、その長男亜歴山(1877-1966)とはベルリンの日本大使館商務官時代に既知を得、戦後まで交流が続いたそうです。


Hedwigさん

由比ヶ浜のドイツ料理店“シー・キャッスル”では家内の母親Hedwigの100歳の誕生日にはオーナーのカーラ・ライフさんが大変骨を折ってくださり、長年白金台に在住のクリステイーネ今道夫人他多くのドイツ夫人がお祝いに参加して下さいました。母親はその後湘南鎌倉総合病院に隣接のかまくらの愛の郷にて余生を送りましたが、その間には、アムゼル会員のギゼリンデ志賀夫人、逗子のジグリンデ松尾夫人、秋谷のヨハンナ川村夫人が最後までお世話をして下さり、103歳で天国に召されました。

私は独身時代に1961年から64年に掛けて、Wankel氏の発明になるロータリーエンジンのNSU・Wankel研究所に リエゾン・エンジニアーとして駐在しておりました。デイーゼル・エンジンメーカー(ヤンマー)社員であり、ドイツとの関係がほかならぬ繋がりがありました。其のドイツ勤務時代に後に日本で結婚することになりました女性を私の大学時代の先輩に紹介されたのです。当時彼女はHeilbronnの伯母の家に寄宿してドイツ語の習得中だったのです。我々はそれぞれが東京へ帰国後、東京オリンピックの年1964年に結婚しました。私達が藤沢に移り住んでから家内が吉田さんと知り合い誘われて当協会の発起人の末席に加えて頂き、私もメンバーとなって20周年を迎える栄誉に浴している次第です。

思い出に残る2度のドイツ旅行


ヴァルトブルク城での一行

例えば2007年5月の旅行ではGoethe街道沿いのEisenach郊外のWartburg城の訪問でした。音楽に造詣の深い方には馴染みの深い城内の音楽堂、また宗教裁判に掛けられたマルチン・ルーターが囚われた小部屋にて新約聖書のドイツ語への翻訳をされた歴史的お城だそうです。地方ごとに方言が強く相互には通じない時代だったそうですが標準的ドイツ語に整えたと言う業績は特筆すべきであると存じます。

その旅行の最後の訪問地のPassauでは元の駐独の木村大使並びに高野大使夫妻が馳せ参じられました。歓迎式典でのPassau市長の演説では方言は特異で、なるほど標準語の必要性を実感した次第でした。


Passau市長の挨拶

2013年5月の北ドイツめぐりでは、東方への護りに備えたザクセン公の備えたElbe河沿いのKoenigstein要塞は岩盤の高さ240メートルの岩山にそびえ、ノミとハンマーで150メートル以上の深さの井戸を掘り抜き、飲み水を確保した技には驚かされた。ドイツ北海に面したRuegen島のSassnitzがドイツ人の長年の保養地ともなっており、以西のBinzを経てBad DoberanからKuehlungsborn間のミニ鉄道約37Kmの旅は印象的でした。其の鉄道は日本の鉄道マニアの垂涎の的であり、日本でもTV放映されました。

トーマス・マンの著作、ブッテンブロー家の人々の舞台であるLuebeckは海上保険発祥の地であり、その発祥の地、船員会館(Schiffersgesellschaft)での昼食は貿易に携わる者にとっては感動させられる企画でした。

最後の訪問地はHamburgであったが駐独領事御臨席でのHamburg独日協会との盛大なフェアーウエル夕食会ではアムゼルの皆様の合唱で締めくられました。


ケーニッヒシュタイン要塞


ノミとハンマーでの150メートル以上の深井戸


リューゲン島で


ミニ鉄道の車内

湘南日独協会20年間の活動は目覚ましい発展を遂げられています。前半の十年にはドイツ語教室、アムゼル合唱団の設立とオクトーバーフェストの恒例化がすすみました。また後半の十年には、藤沢市、鎌倉市の国際行事への参画も定着し、SingenWir ZussammenやStammtisch等の行事が゙加わりました。協会の体制としては、理事の若返り、若手会員の増大とますます、協会の活性化が顕著になったと存じます。

今後の益々の発展を祈念してお祝いの言葉といたします。



劇場便り その12

これまでの劇場だよりは、こちら からご覧頂けます

ブレーマーハーフェン 志賀 トニオ 氏


昨日は今シーズンの仕事納め。そして本日(6月25日)は今シーズン最後の公演でした。私は参加しなかったため、今回は妻が公演を見に行く事に。毎回売り切れになる人気のミュージカル、怪傑ゾロの最後の公演だったのにもかかわらず、売れ行きが良くなかったので、おかしいなと思っていましたが、当日になってやっとその理由がわかりました。公演は19時半から。ワールドカップのドイツ対スウェーデン戦は20時から。。サッカーはお国の一大事ですから、当然多くの人が観戦を優先したわけです。私は自宅で子供の面倒を見ていましたが、試合中町中は静まり返り、勝利の瞬間にはあちこちで車のクラクションが鳴り響いていました。本番が終了した後、今シーズンで劇場を去る同僚とのお別れ会に出席するため劇場へ。それが試合終了とほぼ同じ時間帯だったため、町中が大騒ぎ。自転車で向かったのでですが、荒い運転の車が多く大変危険を感じました。

このように劇場での仕事は社会生活と密接な関係があります。今シーズンのブレーマーハーフェンの劇場の一番のヒット作はMenotti(メノッティ)作曲のDer Konsull(領事)でした。いわゆる現代曲に属するオペラですが、難民問題に悩む政治状況に合った作品としてここ数年頻繁に取り上げられています。簡単に曲目解説いたしましょう。

とある独裁体制下の町で、自由を求めて秘密裏に立ち上がったグループに属する夫を持つ家族が主人公です。その夫は政治犯として警察に追われ国境近くに身を隠すことに。そこで赤ん坊を抱えた妻に領事館に行って、出国許可(VISA)をもらってくるように嘆願します。妻は要求通りに領事館に行くわけですが、多くの他の申請者同様、なかなかVISAがおりません。舞台の中心はその領事館での領事秘書と申請者とのやり取りである。結局夫は捉えられ、子供は栄養失調で死に、妻は絶望のあまり自殺するという悲劇的な内容です。現在のドイツでは難民が社会問題となっており、受け入れに寛容であったメルケル首相に対する風当たりも強くなり、最近では受け入れを制限し、一度受け入れた難民でも条件を満たさなければ国に送り返すといった、厳しい対応を取っています。

ですから、このオペラに類似した状況が現実に起こっているため、その政治状況に対する問題提起の意味も込めて、この作品が多く上演されています。

そしてこの問題はすべての異国で働く外国人に少なからず当てはまるのです。こに作品のオーケストラの稽古中に弦楽器奏者同士の喧嘩が始まりました。第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンのそれぞれルーマニア人でした。どうも第一ヴァイオリン奏者が第二ヴァイオリン奏者の出自をちゃかすような発言をしたようで、それに怒った第二ヴァイオリン奏者が次の日から稽古に来なくなってしまいました。後から聞きましたが、旧共産圏で国を出る事が難しかった彼等には特別な事情があったとの事。第一ヴァイオリン奏者は両親が政治家に融通してもらい容易に出国できたが、第二ヴァイオリン奏者は何年も待ってようやくVISAがおりて出国できたとの事。日本人としてドイツの外人局に行くと感じる抑圧的な対応も一例で、このオペラの内容は、昔の事でも他人事でもなく、まさに今現在の自分達の問題なのです。2年前にドイツに難民が押し寄せ、ここブレーマーハーフェンでも難民が溢れています。それまで待機児童の問題がなかった町でしたが、急に幼稚園も学校も足りなくなり、我々も子供達の行く所に苦労しました。そういう状況ですから、右翼政党が議席を伸ばすのも必然かもしれません。しかしその一方で、その状況に危機感を持つドイツ人も多く、その為に劇場が役割を果たしています。先日マインツの中心部の広場で右翼団体の移民排斥デモが行われました。その時広場の前に立つ劇場からベートーベンの第9が響き渡りました。

彼等はこのデモに抗議して、窓を全開にして歌ったのでした。Alle Menschen werden Bruder! Alle Menschen, alle Menschen!!

オペラ「領事」から2場面


領事秘書と申請者達


申請者の一人マジシャン



3月例会 報告
「ブラジル日系人の今」

講師 中沢 夏樹 氏

会員  藤野 満


中沢 夏樹 氏    岩ア 透 氏    藤野 満 氏

さる3月25日に協会の会員の中沢夏樹氏からブラジルの日系移民と同国の文化についての講演がありました。

中澤氏はJETRO職員となって最初に赴任した地がブラジルのリオデジャネイロで、メキシコ、ポルトガルほかスペイン語地域に駐在しましたが、JETRO退職後もブラジルの魅力が忘れられず、JICA派遣の日本語教師となった奥方に同行して、ブラジルのサンパウロ州内陸の田舎町に12年から2年ほど滞在しました。ブラジルが好きになった人のことを俗に「ブラキチ」というとかで、自分も間違いなくその一人だと自負しています。14年に帰国した後も、2度ほどブラジルを訪問。 訪伯には30時間ほど飛行機に乗りますが、よほど地球の反対側の地が好きになったものと思われます。

今年は1908年(明治41年)4月に781名の初のブラジルに移民する日本人を乗せて「笠戸丸」が神戸港を出港してから110年目の記念すべき年に当たり、現地ではこの夏は秋篠宮眞子様を迎えて盛大にお祝いするべく予定しているとか。ちなみに 日系移民のシンボルともなっているこの「笠戸丸」は日露戦争で日本軍が沈めたロシア船で、旅順港内から引き揚げ、日本海軍の輸送船にしていたものを東洋汽船が借り受け移民船としたものです。50余日の長い航海中に一人の死者も出さずに、移民者全員をブラジルのサントス港まで無事に送り届けたことで広く世に知られていますが、これほど有名になった戦利品も少ないかもしれません。

今やブラジルに住む日系人数は160万人以上で、日系人が住む国としては最大の国となりました。主に農業に従事し奴隷の如く使われてきた日本人でしたが、 日本人の資質は高く評価されているようです。優秀な学生を送り出すサンパウロ大学の15%は日系人であり ブラジル社会でもリーダー的地位を占めています。また日本人は様々な野菜や食材を育て、ブラジル人の食卓を豊かにしたことで、現地の人からたいへん感謝されているとの事。

日本語は現地のポルトガル語とともに良く話されており、その二つの言語をミックスしたコロニア語などが普及しているようです。

日本語新聞も発行され、NHKも24時間放送、各地で日本の祭りやカラオケ大会もあるとか。相撲は人気番組のひとつで今年の3月場所で敢闘賞を受賞した魁聖はサンパウロ出身です。

最後にドイツ人が多く移民した町の紹介がありました。

サンパウロの南西650kmほど行くとブルメナウ(Blumenau)という1850年頃にドイツ移民が作った35万人ほどの市があり、毎年10月にはオクトーバーフェスタが開かれ、ミュンヘンの次にビールの消費量を誇っています。

ブラジルとドイツは一見縁がないように見えますが、ブルメナウに行きますと、標識はすべてドイツ語表示で、家の佇まいもドイツの街そのもので、一瞬ドイツに来たような錯覚を覚えるほど、多くのドイツ人やドイツ愛好者たちに親しまれているとの話でした。会員の皆様も訪伯する機会がありましたらぜひ訪ねてみてください。

中沢氏の資料から日系移民とドイツ系移民の比較
    
日本 ドイツ
移民開始年 1908年 1824年
現在の人口
(推定)
160万人 500〜1200万人
主な居住区 サンパウロ州
パラナ州
リオグランデドスル
サンタカタリーナ州


懇親会



湘南日独協会小史

主な出来事
1998 湘南日独協会創立(11月14日)初代会長岩ア英二郎氏
1999 全国日独協会連合会加盟(2月)、ワイマール独日協会と姉妹提携(5月16日)

    

会報Der Wind(風)発行など協会の基盤が固まる。 また、7月にドイツフェア(湘南オクトーバーフェストの前身)開催。講演会や音楽会などを例会として開催。 ワイマール訪問とドイツ周遊の旅(9月)。
2000 引き続き、岩ア英二郎先生による「ドイツ語あれこれ」など講演会、例会開催。4月にドイツ語講座が開講。
2002 例会、ドイツフェアなどに加えてこの年ドイツ料理教室開催
2003 ワイマール独日協会一行が来訪(5月)。記念バレエ公演、祝賀会開催などで創立5周年を祝う。
2004 ワイマール市長、ワイマール独日協会一行来訪(11月)
2005 織田正雄氏が2代目会長に就任。日本におけるドイツ年にちなむ各種行事に参加。鎌倉交流フェスティバルに初参加。
2006 2月にワイマール市民訪問団来訪、鎌倉中央公園に菩提樹を記念植樹。来訪団と文化交流会開催

        鎌倉中央公園へ植樹


2007 5月に「ワイマール等ドイツ訪問の旅」。この年よりドイツフェアを湘南オクトーバーフェストと改め開催
2008 協会創立10周年。祝賀会にドイツ大使館プリンツ公使・ワイマール独日協会来訪団参加(12月)。HP開設(7月)

        10周年式典

2009 湘南日独協会の会報Der Windの紙面を一新し、会員が寄稿などを通じて積極的に参加する現在のスタイルになる。
2010 10月16日横浜のドイツ学園で「日独修好150年」の開会式が開かれ参加、当協会の記念行事も開始。
2011 日独修好150周年、ドイツから贈られた菩提樹を植樹(鎌倉、藤沢市内)

       奥田公園に植樹

会員の吉田克彦氏、久住多賀子氏が日独友好賞受賞、独日協会来訪団と交流会開催(4月)

       受賞後のパーティ
2012 例会、懇話会に加えて、「歌で楽しむドイツ語」など新機軸の催しが始まる、藤沢フェスティバルに参加。 宮下啓三先生逝去(5月)、後日偲ぶ会を開催
2013 アムゼル10周年記念コンサート(5月)、湘南日独協会創立15周年記念して、 ワイマールでの祝賀会と東部ドイツ・ユネスコ世界遺産を訪ねる旅、 小岩井農場見学会など実施
2014 例会を(8月を除く)通年実施へ。新企画「ドイツ人と話す会」が始まり(6月)毎月の催し3本体制が始まる。
ワイマール独日協会からBauhaus会長など23名が来訪。ヴォルフワイマール市長も同行、 各種行事で交流。フォン・ベアテルン独大使夫妻を迎えて歓迎交流会を開催(11月)
2015 松野義明氏が第3代会長に就任。月例行事に加え、 ケンペル・バーニー祭(箱根)鎌倉川喜田映画記念館の国際映画週間(ドイツ篇)への協力など協会活動の多様化が進む。
2016 会報Der Windの全面カラー化、増ページ、 連載企画などHPと両輪で協会行事の外部発信の一層の充実を図る。
2017 ドイツ語コースの拡充(入門コースの新設)湘南地区のドイツ語学習者へ確実に定着。 創立メンバーで初代会長岩ア英二郎先生逝去(7月)、追悼特集号を発行。


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