10月懇話会
三谷善朗氏の「仕事で接したドイツ企業・ドイツ体験」をきいて


会員 清水孝祐


 三谷様の懇話会に参加して、お話を聞きました。日本で一番大きく、有名なポンプメーカーの設計部門に勤務され、若い時(31歳ごろ)に、ドイツへ派遣されたお話から始まりました。50年前の昭和39年1月にドイツに行かれました。派遣先のドイツの会社は、当時、社員4万人のミュンヘンのリンデアクセルシャフト社。会社は、非常に組織的に出来ており、営業部門・マーケティング、製造部門、設計開発等の説明がされました。リンデ社は、トラクターを皮切りに、フォークリフトを製造。フォークリフトは、世界の市場を二分しており、リンデ社の変身は、早いとの感想だそうです。
 当時、出国には、1000ドルまでのお金の持出し制限が有り、費用が少なく、現地での出費は、グラフを作り管理した話。派遣直後の生活では、下宿の暖房に、レンガのような石炭を使用や、現地会社から旅行チケットをもらい、旅行されたことや、半年間、ドイツ語を教えてもらったことなど。また、「良い品物であれば売れる。良い品物は、高くても売れる」を教えられたそうです。
 勤続25年の後、大阪の日本で有数な油圧機器メーカーに勤務され、製品を、リンデ社を通して輸出。ヨーロッパで営業、約70回行かれているそうです。また、世界最大の見本市・ドイツ・ハノーバー展へ3回出展し、準備で1ヶ月前から滞在され、展示会の様子や、展示会の女性通訳・アシスタントの方が、日本でのホームステイや、後に、大学のドクター(先生)になった話、なども聞きました。
 ドイツ人の生活、夕食前後の過ごし方や、夜遅くまでの音楽会、ゴルフ・ホビー・サウナについて聞きました。
 三谷様のお話を聞いて、たいへんドイツの今昔の様子が、短い時間で一部ですが、手に取るようにわかり、特に、人と人のつながりが垣間見えるお話でした。
 たいへん、和やかな懇話会で、ありがとうございました。今後とも、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。


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