湘南日独協会 入会歓迎!
湘南地区のドイツに興味のある方、お気軽にご参加ください。気さくで楽しい団体です。年齢不問
→お問い合わせフォーム →入会申込書
各サークル、イベントへの参加者を募集中!ご興味のある方はお問い合わせください。
更新情報・活動予定
2/21(金)14:00~16:00 見て聴いて楽しむ音楽史 「シューマンの音楽:歌曲 詩人の恋より、交響曲第4番」高橋善彦氏(会員) 会場:藤沢商工会館ミナパーク
2/23(日)15:00~17:00 講演会「俳句という限りなきもの ジャンルを超えて」 堀口みゆき氏 会場:藤沢商工会館ミナパーク
ドイツ語講座 →受講生に聴いた「ドイツ語学習のきっかけと目的」up →新コース紹介 →日程表
合唱団アムゼル 2/5の練習報告
SWZ(ドイツ語で歌おう!) 1/16の活動報告
談話室(SAS) 日程up 2月は休会
過去の会報が全て閲覧できるようになりました。こちらにリンクがあります。
会報 Der Wind 2024年12月号 (通巻146号)
2025/3/23(日)15:00~17:00 講演会「鴎外と漱石」 藤野 満氏 会場:藤沢商工会館ミナパーク
読書会 10月-2025年4月日程表
催事カレンダー12月~2025年4月
湘南日独協会 活動の様子
2024年10月 Bierfest2024 美味しい料理、ビール、ワインと陽気なドイツの歌で最高に楽しいBierfestでした。 | |
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2024年7月 月例会 講演会「105歳(106歳を間近に迎えて)を振り返る」 講師:藤田 操氏(会員) 幼少期から戦前・戦後を経て、68歳から本格的に始めたドイツ語学習の研鑽まで、長い個人の歴史について1時間半を超えてご説明いただきました。 | |
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2024年5月 創立25周年特別企画「日本文化に親しむ会(茶道と香道をとおして)」 会のテーマは「源氏物語」 お茶では器や花やお菓子で源氏物語の世界を味わい、お香では源氏香を楽しんで頂きました。 | |
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「SWZ(ドイツ語で歌おう!)」2023/7/11 BIERFESTにて♪日頃の練習の成果を、指導役の木原副会長の下に大いに歌いました。SWZは色々なドイツ語の歌を歌う会です。音楽の知識がなくても大丈夫!お気軽にご参加ください。 | |
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2023/10/7 混声合唱団アムゼルが、ゾーリンゲン音楽祭にビデオ参加。日本からの参加団体はアムゼルのみでした。→参加ビデオはこちら | |
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「談話室 SAS」テーマを決めて自由なトークと情報交換をします。お気軽にご参加ください。写真は2023年忘年会 | |
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「ドイツ語講座」写真はコロナ禍を経て3年ぶりにフリース先生、中川先生、受講生たちが直接対面した時のもの(2023/2/11) | |
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「読書会ードイツ文学を原語で楽しむ会」「デミアン」、「アウグスツス」、「トニオクレーゲル」等を、苦しみながら楽しく読み終え、次はヘッセの「少年の日の思い出」を取り上げる予定です。関心をお持ちの方はご連絡ください。見学もどうぞ遠慮なくおいで下さい。 | |
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会員の皆さまへ
会報への投稿、会報発送作業のお手伝いを宜しくお願い致します!ご協力頂ける方は、こちらからご連絡ください。会報の発送作業は、原則3月、6月、9月、12月の第2日曜日午前10時からです。会報への投稿は発行月の前月中旬までにお願い致します。
※皆さまが催される演奏会、講演会、イベント等の情報もお寄せください。
私見・雑感「日本の難問」-もっと勇気を!
湘南日独協会 会長 木原 健次郎
世界に於ける日本の地盤沈下が言われて久しいが、最近、又それを示唆するニュースが伝えられた。スイスの研究機関(IMD)の本年度調査によると、日本の国際競争力は昨年度から更に下がって、38位だそうだ。(因みに米国12位、中国14位、韓国20位、ドイツ24位、英国28位)
早速、国内各所から、その課題分析や改善策が示されている。即ち、イノベーションの減退、ディジタル化の遅れ、財政赤字、少子高齢化・人口減少、規制緩和の遅れ等々。いずれも何年も前から持ち越されて来た課題だが、顕著な改善は未だ見られず、その結果、競争力に於いて、ドンドン他国に追い越されている。人口減少が避けられないのであれば、経済成長を保つためには生産性向上しかないが、国際競争力の評価が毎回下がるようでは、お寒い限りだ。
人口減少問題は、即ち就業年齢人口(15-64)減少問題であり、政府の合計特殊出生率1.36を使った予測でも、就業年齢人口は、2040年には現在より1千万人規模での減少となる。これを移民増で補った場合、外国人(外国生まれの居住者)の対総人口比は、現在の3%から13%程度まで上がる。ドイツ(2022)は、16.8%だ。日本の将来を考えると、法整備と並行して、勇気を持って、積極的に多様性を活かした国造りに舵を切る段階ではないか。移住先としての魅力(生活水準・環境、為替を含めた収入等)を失ってからでは、来てほしくても来なくなる。
とは言え、移民増だけで経済成長問題解決は出来ないだろう。結局いかにして競争力を強化し、生産性を向上させるかという点に戻る。方向性は既に何度も指摘されている通りで、生産性の高い、稼げる分野への資源集中だが、これが実行されない理由として、日本人の過剰な「慎重さ」や、「優しさの文化」があるのではと思う。コロナの数年間、政府は退出すべき企業にまで資金援助し、存続支援した。コロナ以前からも、なるべく倒産に追い込まない、傷に敏感な政策を行い(中小企業政策は殆が存続支援)、結果、ゾンビ企業の群れを生んだ。経済に於いて、自由競争である以上、敗者が出るのは最初から前提とされているはずで、勝者が生き残り、敗者が市場から退出するというプロセスを経て経済の発展をめざすものだ。敗者の復帰・救済の為には、別途safety netが整備されている。過剰な優しさは、この経済成長のプロセス(新陳代謝)阻害となり、起業の邪魔をするだけだ。世界を相手に競争するには、政府も企業も、傷を恐れぬ勇気(起業家精神)が必要だが、この点、日本は野性味に欠けると思う。
勇気の例を挙げれば、エネルギー政策としての原子力問題だ。2011福島原発事故への反応として、日本中で反原発へ動いた。AI時代到来でエネルギー需要の飛躍的増大が言われ、かつエネルギー自給率は13%(2021)という中、原発稼働・新設は進まぬまま。原子力発電への向き合い方は、余りにも感情的だ。核廃棄物処理の見通しがついていないから原発増設は出来ないというが、科学者に言わせれば、新しい技術が社会に導入された時点で、技術問題が完全には解決されておらず、社会実装と並行して研究が進み、解決されていった例は、歴史的にいくつもあるという。何故、勇気を持って、楽観的に挑戦しないのだろうか。確固たる国家戦略の無さなのか、このような状況では原子力を学ぶ学生も減り、現場では技術継承できず、気づいた時には他国に頼らねばならない事になる。小康に安住せず、殻を破る勇気を期待したい。