SWZ!ドイツ民謡を楽しみませんか

会員 林邦之


 9月9日、当湘南日独協会に於いて “Singen Wir Zusammen“(共に歌おう)の第1回が開催され、輝かしい出発をいたしました。ドイツ民謡を共に歌って楽しむ会で、誰でも知っている曲もあれば、あまり知られていないものもありますが、事前に配布された歌詞を見ながらCD演奏を聴き、そして歌うという楽しい企画です。
 ドイツは民謡の宝庫です。フランスはおしゃれのシャンソン、イタリアは陽光一杯のカンツォーネ、山男の歌うティロル民謡、静かなイギリス民謡、逞しいロシア民謡、そしてヨーロッパを超え世界各地に歌い継がれてきた民族音楽は、それぞれの持つ独自の旋律と調音を以って民族の歴史と誇りを歌にして長い歴史を辿って来ました。この中でも、ドイツにおいては、列強の蔓延するヨーロッパにありながら、独自の民謡を確りと歌い継がれてきました。数多くのドイツ民謡集が発行されており、目下入手可能のものとしては、レクラム文庫のドイツ民謡集には約170曲が収録されており、1858年初版、2008年第165版の “Allgemeines Deutsches Kommersbuch” には約500曲が収録されています。今は絶版となっている1856年に発行された Erik und Boehme による “Deutscher Liederhort” には、約1500曲が3冊に分かれて記載され、更にはそれぞれの歌の発生場所、時期などの説明が記載されています。他の国にはこのような事例はないのでなないでしょうか。
 ドイツ民謡では人生のあらゆる場面が歌われます。日常生活を歌い、故郷や旅、季節の歌、恋と失恋を歌い、仕事の歌から学生歌に至るまで興味は尽きることがありません。
 今回お世話をいただく木原健次郎氏は、ドイツを中心とした欧米での海外勤務を経験され、この間に数多くのドイツ民謡の生演奏に接し、体験をなさいました。貴重なドイツ民謡のCDも用意されています。
 この機会にドイツ民謡に接し、かの国の持つ魅力を実感しようではありませんか。


Copyright(C) 2008- 湘南日独協会 All Rights Reserved.

 

.